ご質問内容に関連しそうな資料を大阪府立図書館蔵書検索システムを検索したり、
社会自然系資料室に置かれている資料を目視で確認したりして調べました。
各テーマにつき、比較的コンパクトな資料を3冊づつご紹介します。
(備考)
・1冊のなかに複数テーマ(例:宇宙の起源とダークマター)が記載されているものがありますが、便宜的に分けています。
1)宇宙は膨張している以外の概念で宇宙のしくみについて書かれた本
・『サイクリック宇宙論:ビッグバン・モデルを超える究極の理論』 (ポール・J.スタインハート/著 早川書房 2010.5)
⇒インフレーションモデルとは異なるサイクリックモデルについて書かれています。
・『世界の論争・ビッグバンはあったか:決定的な証拠は見当たらない(ブルーバックス)』(近藤陽次/著 講談社 2000.8)
⇒裏表紙に「ビックバン理論とそれに対抗する宇宙論について、世界的に繰り広げられている論証を紹介しながら、再検証する」とあります。
・『宇宙論全史(<叢書>ヒストリー・オヴ・アイディアズ)』(E・ローゼン/著 平凡社 1987.2)
⇒ビックバン理論以前の宇宙論について概括的に書かれています。
2)ダークマター、ダークエネルギーに関する本
・『宇宙進化の謎:暗黒物質の正体に迫る(ブルーバックス)』(谷口義明/著 講談社 2011.5)
・『狂騒する宇宙:ダークマター,ダークエネルギー,エネルギッシュな天文学者』(Robert P.Kirshner/著 共立出版 2004.4)
・『宇宙をあやつるダークマター(岩波科学ライブラリー)』(池内了/著 岩波書店 1993.10)
3)「質量をもつ素粒子がどうして発生したのか」についての本
・『質量の起源:物質はいかにして質量を獲得したか(ブルーバックス)』(広瀬立成/著 講談社 1994.2)
・『物質のすべては光:現代物理学が明かす、力と質量の起源』(フランク・ウィルチェック/著 早川書房 2009.12)
・『こんなにわかってきた素粒子の世界:知って面白い素粒子の不思議(知りたい!サイエンス)』(京極一樹/著 技術評論社 2008.10)
⇒質量の起源に関する記述はあまりありませんが、その背景となる素粒子について概説されています。
4)宇宙の起源に関する本
・『宇宙その始まりから終わりへ(朝日選書)』 (杉山直/著 朝日新聞社 2003.6)
・『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』(ニール・ドグラース・タイソン/著 早川書房 2005.8)【443.9/104N】
・『宇宙の未解明問題:宇宙の起源・量子重力理論・ワームホール…(ブルーバックス)』 (リチャード・ハモンド/著 講談社 2010.6)【L6/1687N】
当館の宇宙論に関する資料は、大阪府立図書館蔵書検索システムにて、
「件名」欄に「宇宙論」と入力し検索を行いますと一覧されます。(なお2011年7月6日時点では、250件ヒットします)
他の本も参照いただけましたら幸いです。