レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/05/21
- 登録日時
- 2009/09/10 02:11
- 更新日時
- 2009/09/11 18:04
- 管理番号
- OSPR09050050
- 質問
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1.安政5年(1858)と6年(1859)の暦が載っている資料が見たい。
2.当時の年干支(戊午と己未)の変わり目は正月一日でよいか。
3.江戸時代から明治にかけて「一日」を「朔日」、月の最後の日を「晦または晦日(みそか)」と表している暦はないか。
- 回答
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1.『陰陽暦対照表』、『和洋暦換算事典』、『日本陰陽暦日対照表 下巻』(日の干支もあり)に記載があります。
2.年干支の変わり目についての明確な説明は見当たりませんが、『暦の百科事典』p.276に江戸時代の暦(カレンダー)の記載事項について説明があり、どの年もまず巻頭に暦師名と年紀(年号年次、平仮名の年干支など)等があり、月は正月一日から始まっているので、一般的に考えて「正月一日」でよいのではないでしょうか。
『現代こよみ読み解き事典』p.4-5にも同様な「昔の暦の体裁」について記載があります。
3.次の資料に掲載されている昔の暦の図版や翻刻を調べましたが、「朔日」「晦日」の表現は見当たりません。
『暦を知る事典』p.196-211 文政十年の伊勢暦(1827年)、嘉永五年略暦(柱暦1852年)
『日本の暦』(*図版が豊富)p.205 安政七年京暦(1860年)、p.223 文化八年薩摩暦(1811年)、p.245嘉永八年の江戸の柱暦(1855年)、元治二年の「大阪版阿波の鳴門」(1865年)、p.249 安政三年の懐中暦(1856年)、p.341 明治の改暦を報じた「愛知新聞」号外附録(明治五年十一月十四日発行)、p.347 明治六年太陽暦 等
『暦のからくり』
『江戸の絵暦』
○ 国立国会図書館ホームページの電子展示会「日本の暦」の中のメニュー「暦の歴史」で多数、暦の画像が紹介されています。
文政三年の懐中暦(1820年)の画像を拡大して見ると、「朔日」の表記は見つかりました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 時法.暦学 (449 8版)
- 参考資料
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- 『陰陽暦対照表:続日本史籍協会叢書』( [外務省文書課/編纂] 東京大学出版会 1978) (ページ:159-160)
- 『和洋暦換算事典』(釣洋一/著 新人物往来社 1992.9)(ページ:284-285)
- 『日本陰陽暦日対照表 下巻』(加唐興三郎/編 ニットー 1993)(ページ:1516-1520)
- 『暦の百科事典 2000年版』(暦の会/編 本の友社 1999.11) (ページ:276)
- 『現代こよみ読み解き事典』(岡田芳朗/編著 柏書房 1993.3 )(ページ:4-5)
- 『暦を知る事典』(岡田芳朗/ほか著 東京堂出版 2006.5) (ページ:196-211)
- 『日本の暦』(岡田芳朗/著 新人物往来社 1996.9)
- 『暦のからくり:過去から学ぶ人生の道しるべ』(岡田芳朗/著 はまの出版 1999.2)
- 『江戸の絵暦』(岡田芳朗/編著 大修館書店 2006.6)
- 国立国会図書館電子「日本の暦」(2009/5/21現在) (ホームページ:http://www.ndl.go.jp/koyomi/rekishi/03_index_02.html)
- キーワード
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- 十干十二支
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000057819