レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年3月1日
- 登録日時
- 2014/02/16 14:30
- 更新日時
- 2014/03/01 13:23
- 管理番号
- 岩手-168
- 質問
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解決
①「岩手県民の歌」の制定当時の新聞報道や、制定の経緯について知りたい。
② 作詞者の田原耕二氏の経歴を知りたい。
- 回答
-
①について
新聞報道は、県民の歌決定後から県庁落成式までの時期(昭和39年10月・昭和40年4月~5月)を確認。該当記事は以下の通り。
『岩手日報』
昭和39年10月15日 朝刊 11面 「“県民の歌”きまる」
昭和40年5月1日 朝刊 7面 「“県政の殿堂”あす落成式 県章や県民の歌も披露」
昭和40年5月2日 朝刊 8面 「県民の窓(14) はじめての頃の県政」
⇒「岩手県民の歌」の歌詞と楽譜掲載
昭和40年5月3日 朝刊 7面 「新県庁舎落成おめでとう スタート祝う県部」
制定の経緯については以下の資料に掲載されている。
『全国都道府県の歌・市の歌』
⇒p64に“県庁舎竣工を記念し制定した。歌詞は公募。作曲は委託・依頼による”とある。【楽譜資料】p3には「岩手県民の歌」の楽譜掲載。
『広報いわて』第212号―第224号 昭和39年
⇒昭和39年11月1日発行223号のp7に“「県章」と「県民の歌」入選作決まる”という記事掲載。
②について
昭和39年10月15日付の岩手日報記事には次のような記述がある。
⇒“本名 小野寺公二。旧制一関中から中央大学に進み、昭和二十一年同校経済学部卒。病弱のため帰郷、文筆生活にはいる。小説や短編も書いたが、専ら作詞をやり、NHKなどに数回入選した。・・・・・”
(『岩手日報』昭和39年10月15日 朝刊 11面「“県民の歌”きまる」より一部抜粋)
以下の記事や資料にも田原耕二氏(小野寺公二氏)に関する経歴などの記載あり。図書資料は、主に奥付に略歴等が記載されている。
『岩手日報』
平成10年10月9日 朝刊 29面 (訃報記事)
〔図書資料〕
『小野寺公二短篇集』
『平泉落日』
『滅びの果実』
『南部一揆の旗』
- 回答プロセス
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・新聞報道については、『岩手日報』(マイクロ資料)を確認。
・昭和39年の『広報いわて』を確認。
・新聞記事や『広報いわて』などから、作詞者の本名や経歴が判明したので、資料検索で著作物を探す。
・音楽関連の資料をブラウジング。
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽.舞踊.バレエ (76 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 伝記 (28 9版)
- 参考資料
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- 『岩手日報』マイクロ資料
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『全国都道府県の歌・市の歌』中山 裕一郎∥監修 東京堂出版∥出版 2012年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024103874-00 , ISBN 9784490208030 - 『広報いわて』第212号-第224号 昭和39年 欠号あり 第220号(合冊) 岩手県総務部秘書広報課∥出版
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『小野寺公二短篇集』小野寺 公二∥著 出版者・出版年不明
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036148968-00 -
『平泉落日』小野寺 公二∥著 三一書房∥出版 1968年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001116622-00 -
『滅びの果実』小野寺 公二∥著 時事通信社∥出版 1980年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001449342-00 -
『南部一揆の旗』小野寺 公二∥著 三一書房∥出版 1985年
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001766091-00
- キーワード
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- 岩手県民の歌
- 県庁落成式
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000149342