レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/05
- 登録日時
- 2023/03/30 00:30
- 更新日時
- 2023/03/30 17:25
- 管理番号
- 0000001537
- 質問
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解決
金沢市深谷町の 深谷温泉元湯の歴史(開湯・変遷など)を調べております。既存の発行物・レポート・報告書 が存するかと思
います。それらの記載資料名など 教えて戴ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
- 回答
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(1)加藤豊明「県下の温泉めぐり」深谷鉱泉(『石川自治』186号1965-11p34)によりますと、
「古記によると、寛政のころ、前田藩主が遊猟中、鳥が浴みしているのを見て発見し、典医小沢某に銘じて調らべさせたところが、良泉であることを知った」
「その後弘化年間に著された、亀の尾の記に、深谷に近年より金湯を掘り出し・・・」という記事を引用しています。
(2)上記出典の『亀の尾の記』には、「深谷に近年より金湯を掘り出し、湯家を建て発行す。但し其湯至て微温なりとて、是を涌かして欲す。疝気に能く応ずといふ。」(p98)とあります。
(3)『石川県の温泉』表20「金沢地区・湯涌温泉の源泉の主な属性」(p77)によりますと、
「深谷温泉元湯源泉」「深谷温泉奥の湯源泉」「深谷温泉中の湯温泉」「深谷温泉口ノ湯源泉」の所在地・深度・水温・湯揚量・泉質の情報とともに、掘削許可年月日の情報があり、いずれも「自然湧出」となっています。
(4)『石川県の地名』「深谷村」の項には、「寛政年間(1789-1801)に藩士前田土佐守が調査した深谷鉱泉は土佐守の命を受けた長谷川宗右衛門によって浴室などの設備が設けられ・・・」とありますが、出典は『河北郡誌』となっており、すでにご覧になっている『河北郡誌』p545~546と同じ内容です。
(5)東京大学史料編纂所近世編年データベース(https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/w33/search)で『加賀藩史料』を「深谷」「温泉」「鉱泉」「長谷川宗右衛門」で検索してみましたが、関連資料は見つかりませんでした。
(6)『起居録』18号「前田土佐守家の養生訓」には、享保~宝暦の五代前田直躬の湯治の記録についての言及がありますが(p6)、深谷温泉に関する記載はありませんでした。
(7)『加賀藩年寄役前田土佐守家文書目録』解題を参照してみましたが、関連資料は見つけられませんでした。
(8)『金沢市史』資料編10のp39、585~588に深谷温泉関連の資料および解説が集録されています。(前田土佐守との関連については言及されていません。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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調べました資料名参考に記載いたします。
石川縣河北郡誌 大正9年11月発行 33p 545p~546p
加賀志徴 下編 昭和12年9月29日発行 459p
わが郷 薬師谷 平成12年3月31日発行 119p
深谷温泉誌 明治45年4月10日発行
深谷温泉誌 大正7年9月5日発行
深谷温泉誌 昭和12年4月5日発行
※ 特に、前田土佐守 と 深谷温泉元湯 の関わりを 文書で知りたいです。
よろしくお願いいたします。
- NDC
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- 地球科学.地学 (45 9版)
- 参考資料
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- 1 石川自治 : Ishikawa zichi 第18巻第10号通巻186号 石川縣自治研究会 石川縣自治研究会 /K/イシ p34 加藤豊明「県下の温泉めぐり」深谷鉱泉
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2 亀の尾の記 柴野 美啓∥著 日置 謙∥校訂 石川県図書館協会 1971.2 K080/10/19 p98 -
3 石川県の温泉 石川県環境部水環境創造課 2016.3 K453/1011/016 p77 -
4 石川県の地名 平凡社∥[編] 平凡社 1991.9 K290.3/309 p542 -
5 石川県河北郡誌 石川県河北郡役所∥編 臨川書店 1985.10 K221/25 p545~546 -
6 起居録 合冊第1集(第1号~第20号) 前田土佐守家資料館∥[編] 前田土佐守家資料館 2007.9 K209.5/1030 18号p6 -
7 加賀藩年寄役前田土佐守家文書目録 加賀藩年寄役前田土佐守家文書調査団∥編 石川県立郷土資料館 1986.3 K025/57 -
8 金沢市史 資料編10 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2003.7 K222/125/2-10 p39、585~588
- キーワード
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- 深谷温泉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000331218