レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月05日
- 登録日時
- 2019/11/11 13:00
- 更新日時
- 2022/06/07 12:33
- 管理番号
- 2019-020
- 質問
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解決
1910~1920年代にカーネギー財団より同志社大学に寄贈された資料はどのようなものがあるか、同志社大学図書館の図書台帳を確認してほしい。
- 回答
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回答プロセスをご参照ください。
- 回答プロセス
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1. 当館の図書台帳の確認
カーネギー財団の寄贈図書について、40冊ほど記載を確認できた。そのうち、現在も本学に所蔵がある20冊ほどについては、原物に寄贈印が確認できたものもあった。
2. 本学発行資料の確認
(1)『同志社年度報告』(同志社, 1891-1929)
大正12年度から昭和3年度分の報告にカーネギー財団からの寄贈図書計7冊の記述あり。プロセス1の台帳に記載のあるものもあった。
(2)『同志社年表 : 未定稿』(同志社社史史料編集所, 1979)
p.65の1911年3月13日の箇所に、カーネギー研究所のN・モルレー氏が同志社を訪問した旨の記述あり。寄贈についての記述はなし。
※出典である『同志社女學校期報』(同志社女學校, 1894.1-1929.12)の第32號p.41にも同様の記述のみあり。
3. 本学OPAC、CiNii Articlesを検索
「同志社_カーネギー」等をキーワードに検索したが、特に参考となる資料は見つからなかった。
Google Booksを検索
「カーネギー」&「同志社」をキーワードに検索したところ、以下の資料が見つかった。
(1) 吉田亮『ハワイ日系2世とキリスト教移民教育 : 戦間期ハワイアン・ボードのアメリカ化教育活動』(日本図書センター, 2008)
p.322に「国際関係倶楽部(インターナショナル・リレーションズ・クラブ)は1931年に同志社の大学教授と学生8名を中心に発足した。(中略)アーモスト館に本部を置いて図書の収集及び国際関係の関する研究会・討論会を定期的に開催したり」とある。出典情報として、p.335に下記(2)の資料が紹介されている。
(2)「同志社インターナショナルリレーションズ クラブと日米親善学生使節歓迎」(『同志社校友同窓会報』1933, 76, p.8)
1929年にカーネギー平和財団の人間が同志社を訪問した際、インターナショナルリレーションズクラブに対し、「年々之にカーネギー平和財団より図書を送ることを約した」とある。また、クラブの本部をアーモスト館に置き、「六十冊に及ぶ寄贈図書の整理を行ひメンバーへの貸出の便宜を計り」とある。
※当クラブへの寄贈図書について、同志社社史資料センターに参考調査を依頼したが、当クラブ及び寄贈図書に関する資料・情報は確認できなかったとのこと。
- 事前調査事項
- NDC
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- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (09 10版)
- 参考資料
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- 『同志社年度報告』(同志社, 1891-1929) (NCID:HU500D7043)
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同志社社史史料編集所 編. 同志社年表 : 未定稿. 同志社社史史料編集所, 1979.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001421617-00 (NCID:BN06750417) -
吉田亮. ハワイ日系2世とキリスト教移民教育 : 戦間期ハワイアン・ボードのアメリカ化教育活動. 学術出版会, 2008. (学術叢書)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009284140-00 , ISBN 9784284000741 (NCID:BA85044788) - 『同志社校友同窓會報』(同志社校友同窓會報社, 1926.9-1936.3) (NCID:HU500D0204)
- キーワード
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- 同志社
- カーネギー財団
- 同志社インターナショナルリレーションズクラブ
- 照会先
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- 同志社社史資料センター
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- その他
- 登録番号
- 1000265038