レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月01日
- 登録日時
- 2020/11/17 12:31
- 更新日時
- 2020/11/17 12:32
- 管理番号
- 蒲郡-2020-07011-般
- 質問
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解決
市松模様の色に決まりはあるか。
- 回答
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『きものの文様 格と季節がひと目でわかる』p174に「石畳(市松)」とあり、市松模様についての解説があった。さらに同ページに「石畳文」についての解説もあり、「2色の四角形は白黒などの無地で表現されるほか、四角形の中に模様を入れたものも多く見られます。」とあった。
『文様図鑑 カラー版 美しいキモノ 2010年春号別冊付録』p117「市松」では、市松文様の解説とともに、「正方形の色を交互に替えるだけでなく、中に細かな文様を入れることもあります。」とあった。
上記のことから、色使いのきまりはないと思われる。
- 回答プロセス
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1.直接書架より探す。
『きものの文様 格と季節がひと目でわかる』p174には市松文様の解説として、「形や大きさの同じ文様が、地と交互に入れ替わる模様構成を入替り文様といいます。石畳(甃)文様もそのひとつで、一般的に色の違う正方形を上下左右に敷き詰めた格子状の文様のことです。(中略)江戸時代中期の上方歌舞伎役者佐野川市松が舞台衣装の袴に愛用していたことから、市松文様と呼ばれるようになります。」と書かれている。
『文様図鑑 カラー版 美しいキモノ 2010年春号別冊付録』p117では、市松文様について「正方形を縦横に並べた文様で、日本に限らず世界中で古くから用いられてきた割付文様の一種です。石畳、碁盤縞(格子)と数種類の名称がありますが、形式はどれも同じです。」とある。さらに由来についても「市松の名は、江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が衣装の袴に用いて人気をよんだところに由来があります。」とあった。
『きもの文様図鑑 明治・大正・昭和に見る』p198「四角三角」より、「正四角形の代表は「石畳文」で、色違いの正方形を交互に敷き詰めた形、いわゆる敷石である。」とあり、由来についても「江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が好んで舞台衣装とし、この文様が流行して「市松」と呼ばれた。」と書かれている。色使いについては「着物や帯地の地紋として、あるいは石畳の中に宝尽しなどを配して用いられる。」とはあるが、明記なし。
上記を利用者にお伝えした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 染織工芸 (753 10版)
- 参考資料
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文様図鑑,カラー版,美しいキモノ,2010年春号別冊付録,木村 孝/監修,婦人画報社,2010.2
144p 21cm -
藤井健三 監修 , 藤井, 健三, 1946-. きものの文様 : 格と季節がひと目でわかる. 世界文化社, 2009. (特選実用ブックス. きもの)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011077574-00 , ISBN 9784418094073 -
弓岡勝美編 , 弓岡, 勝美 , 長崎, 巌. きもの文様図鑑 : 明治・大正・昭和に見る. 平凡社, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011106956-00 , ISBN 9784582620399
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文様図鑑,カラー版,美しいキモノ,2010年春号別冊付録,木村 孝/監修,婦人画報社,2010.2
- キーワード
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- 市松模様
- 着物
- 柄
- 文様
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 織物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000289587