レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230302
- 登録日時
- 2024/03/07 00:30
- 更新日時
- 2024/03/07 00:30
- 管理番号
- 400002327
- 質問
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解決
昔、大学入試で合格、不合格になったときに電報が来たようだ。電報の内容は大学によって違うらしい。どんな言葉だったのかを知りたい。
- 回答
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以下の資料に記載があった。
(1)『スープのさめない距離 辞書に載らない言い回し56』(道浦 俊彦著 小学館 2007)
p152~154「サクラサク」に「合格電報は、戦後、大学の学生サークルがアルバイトとして始めたと言われる。」とある。また、合否の電報の文句は大学によって異なり、お茶の水女子大、東京商船大、信州大、奈良教育大、高知大の電報の文句が掲載されている。
(2)『現代無用物事典』(新潮社 1989)
p115~120「合否電報」に当時受験生に電話や電報で合否を伝える「電報屋」がいたことや「合否電文郷土色」に各大学の電文が掲載されている。
(3)NTT西日本のホームページ「電報150年の歴史を振り返る「電報今昔」」
https://www.ntt-west.co.jp/dmail/pickup/denpo150th/(確認日は2023年3月2日)
「2006年2月20日付けの朝日新聞・天声人語で、大学によって、合格・不合格の電文に特徴があって面白かったと書かれています。合格なら「オチャカオル」(お茶ノ水女子大)や「オバコワラウ」(秋田大)、「クジラガツレタ」(高知大)。不合格なら「ダイブツノメニナミダ」(奈良教育大)や「サクラジマバクハツセズ」(鹿児島大)など、その土地や大学名にちなんだ、ユニークな電文が送られていたようです。」
(4)『天声人語 2006春』(原書房 2006)
p136「49 受験生への合否連絡にも変遷が」に各大学の電文が掲載されている。福井大学の「アスワヤマニハナガサク」が合格である意味についても書かれている。
- 回答プロセス
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○記載がなかった資料
・『日本人とてれふぉん 明治・大正・昭和の電話世相史』(NTT出版 1990)
・『明治電信電話(テレコム)ものがたり 情報通信社会の原風景』(松田 裕之著 日本経済評論社 2001)
・『通信白書 複合媒体資料 平成9年版』(大蔵省印刷局 1997)
・『電信電話事業史 第1巻』(電気通信協会 1959)
・『テレコムの経済史 近代日本の電信・電話』(藤井 信幸著 勁草書房 1998)
・『消えゆくくらしのモノ事典』(岩崎書店 2021)
- 事前調査事項
- NDC
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- 電気通信事業 (694 9版)
- 参考資料
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- スープのさめない距離 , ISBN 978-4-09-387742-8
- 現代無用物事典 , ISBN 4-10-111521-4
- 天声人語 2006春 , ISBN 4-562-04021-1
- キーワード
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- 電報
- 合格電報
- 合否電報
- 電文
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000347077