レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月11日
- 登録日時
- 2024/01/23 17:40
- 更新日時
- 2024/01/25 15:14
- 管理番号
- 000011087
- 質問
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解決
山口県の昔の地名で「穴門」という場所が現在のどこにあたるのかが知りたい。
- 回答
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下記資料1~3に、「穴門」は関門海峡周辺もしくは長門国の旧称である、という記載がみられた。
資料1の「長門国」の項には「長門国は、古くは「穴門」「穴戸」と書き、「あなと・あながと・ながと」と読んだ。穴はくぼみ、門は瀬戸の意で、ミナト(水の狭くなっている所)のトと同義である。すなわち穴戸は関門海峡をさし、国名はそれによるとされる。」と記載されている。
資料2の「関門海峡」の項には「…古くから穴戸海峡・馬関海峡・下関海峡とも呼ばれてきたが、穴門と呼ばれる由来は、周防灘からこの海峡にさしかかると海峡が穴のように見えることによるともいう。今川貞世は「道ゆきふり」に、赤間関と門司の関との間は1つの山があり、その下にわずかに穴が通じ流れていたため穴門と呼ばれ、…」との記載が、「長門国」の項には「…長門国は始めは穴門・穴戸(あなと)と記された。穴門の地名の由来は、同地の南西端の赤間関と対岸の豊前国との間がわずかに潮の満干の道ばかりであたかも穴の如くであるからという(道ゆきふり/群書18)。」との記載がある。
資料3の「伊都都比古と穴門」の項には「…「穴門」はやはり長門国の旧称と考えるべきであり、伝承の舞台として関門海峡周辺もしくは北浦海岸周辺を想定すべきであろう。」と記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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1.日本歴史地名大系 36. 平凡社, 1980.8.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I09111100579104 (p360) -
2.「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典. 35 (山口県). 角川書店, 1988.12.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001948933 (p310、611) -
3.山口県 編. 山口県史. 通史編 原始・古代. 山口県, 2008.2.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009346383 (p625)
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1.日本歴史地名大系 36. 平凡社, 1980.8.
- キーワード
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- 山口県--地名
- 日本--地名--歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000345338