レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年10月28日
- 登録日時
- 2021/04/18 09:36
- 更新日時
- 2022/04/22 09:39
- 管理番号
- 広瀬2016-11
- 質問
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未解決
お雛様の襟合わせについて知りたい。京都と江戸(東京)で違うのか?
- 回答
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地域差で襟合わせが逆になるという記述のある資料は見当たらず。
東京と京都での違い(人形の位置や持ち物)についての資料はあった。
『調べてみよう!日本の職人 伝統のワザ』p32「東京と京都でひな人形にちがいが!」のコラムに人形の位置と持ち物に違いがあると記載あり。
『母と子のお雛さまめぐり』p96「男雛と女雛の右左」の項に人形の位置が異なるとの記載あり。
- 回答プロセス
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質問者は着付けの本の辺りを調べたらしいが、「おひなさま」をキーワードに自館所蔵資料を探した。
尚、襟の合わせとのことなので児童書の着物、和服の辺りを再度調査したところ、『和服がわかる本 調べる学習百科』p24「衿の合わせ方」の項を見つけた。
「自分から見て右側の衿をまず体にあて、その上に左の衿を重ねます。これを『右前』といい、男女ともに共通の着方です。また、右前と逆の合わせ方を『左前』といいます。(中略)719年に、『すべての人は右前で衣服を着なさい』と法律で定められ、これ以来右前で切ることが定着しました。左前は、亡くなった人に着物を着せるときのやり方となりました。(後略)」
以上より、京都と江戸で衿の合わせが異なることはないと思われる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人形.玩具 (759 9版)
- 衣服.裁縫 (593 9版)
- 参考資料
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- 『調べてみよう!日本の職人伝統のワザ 7』学研教育出版 2011年
- 『母と子のお雛さまめぐり』藤田順子/著 美術出版社 1993年
- 『くらべる東西』おかべたかし/文 山出高士/写真 東京書籍 2016年
- 『日本の雛人形』是澤博昭/著 大屋孝雄/撮影 淡交社 2013年
- 『和服がわかる本 調べる学習百科』こどもくらぶ/編 岩崎書店 2016年
- キーワード
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- おひなさま
- 和服
- 着物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000297312