レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年01月22日
- 登録日時
- 2022/01/27 14:41
- 更新日時
- 2023/02/28 10:57
- 管理番号
- 武蔵浦和-1-00149
- 質問
-
解決
梶井基次郎の『檸檬』が書かれた大正14年(1925年)ごろのレモンの価格を知りたい。
- 回答
-
質問当時の朝日新聞記事に、レモンの値段が記載されていた。
1924(大正13)年1月24日 朝刊6頁 東京 7段目
「米国のカリフォルニア州からみんな来るのですが、レモンは1つ134銭から156銭、」
1924(大正13)年5月6日 朝刊5頁 東京 1段目
「日本種のが12~3銭から15銭位で買はれます」
- 回答プロセス
-
・レファレンス協同データベースを「大正 価格 果物」で検索。
→「明治から平成までのバナナの小売価格が分かる資料を紹介してほしい。」という事例あり。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000164971(2022.1.27最終確認)
この事例や、国会図書館リサーチ・ナビで紹介されているような当時の物価を調べる年表や
参考図書は、自館には所蔵なし
・『物価の文化史事典』森永卓郎/監修 甲賀忠一+制作部委員会/編 展望社 2008年
→ p59 レモンの値段推移の表あり。
1973年から2005年までが載っている。
資料として、総務省統計局調査・東京都区部の小売価格 が挙がっている。
・「政府統計の総合窓口」https://www.e-stat.go.jp/(2022.1.27最終確認)で
“レモン”を検索
→「青果物卸売市場調査」がヒットするが、レモンは昭和60年から平成30年までの1㎏あたりの価格しか載っていない。
・ジャパンナレッジで、“レモン”を検索
→質問に合う事項はヒットせず。
◎聞蔵Ⅱビジュアルで、質問の時期にレモンの価格が載っている記事はないか検索してみる。
→「朝日新聞縮刷版1879~1999」で検索
レモン&価格 → 0件
レモン → 239件
レモン&1921年1月1日~1926年1月1日 → 147件
レモンの価格が載っている記事が2つあり。
(1)1924(大正13)年1月24日 朝刊6頁 東京 7段目
「家庭/果物ずきを喜ばす新しい美味と調理 地震にたたられた冷蔵もの」
紅茶によく入れるレモンとオレンヂは米国のカリフォルニア州から
みんな来るのですが、レモンは一つ134銭から156銭、オレンヂは
20銭から30銭します という記事あり。
(2) 1924(大正13)年5月6日 朝刊5頁 東京 1段目
「爽かな・・・淡白な・・・食物と飲物の拵方(こしらえかた)」
◇此頃レモンは容易く手に入る様になりました、大抵の果物やで
又公設市場でも売って居ます。強ちに米国産と言はずとも
日本種のが12~3銭から15銭位で買はれますから、
今までよりは一層広く使ふ事が出来るわけです という記事あり。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 貨幣.通貨 (337 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 梶井基次郎
- レモン
- 価格
- 大正時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000311240