レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月23日
- 登録日時
- 2023/01/29 00:30
- 更新日時
- 2023/02/18 00:30
- 管理番号
- 2A22008911
- 質問
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解決
「クリムソン・グローリー(Crimson Glory)」という名前のバラがあります。1935年にドイツで作出されたこのバラは、第二次世界大戦中であっても、敵国イギリスへの輸出を止められなかったという逸話を聞いたことがあるのですが、本当でしょうか。
- 回答
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関連する記述のある資料等を以下にご紹介します。
(1) 『薔薇物語』 (青木 正久/著 光和堂 1965)
p.249-254「クリムソン・グローリー」の項のp.249に「第二次世界大戦の終わった後、世界のバラ熱は再び高まってきた。そのころドイツが敵国だったという理由で、アメリカもイギリスも、またフランスもドイツ作出のバラを売らず、カタログからも消した一時期があった。この時、どうしても抹殺できなかったバラが「フラウ・カール・ドルシュキー」と、この「クリムソン・グローリー」であった。」とあります。
(2) カルチベ-農園と園芸Online:園芸探偵の本棚 「第138回 勝つとも負けるとも、私たちはすべてを失うだろう~ドイツの老育種家の言葉」
https://karuchibe.jp/read/15614/ (2023.1.26確認)
「偉大なるクリムソン・グローリー」の項に、「さすがにこの頃のバラのカタログには、ドイツのバラは全部抹殺されて、イギリス、フランス、アメリカのバラだけしか載っていなかった。しかし、クリムソン・グローリーだけはカタログからはずすことができなかった。なぜなら、あまりにもイギリス・フランスいたるところで愛培され、(中略)いまさらのようにこれはドイツのバラだとは書けなくなってしまったのだ。」と記述があります。
- 回答プロセス
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1.当館蔵書検索システムにて、フリーワード“クリムソン・グローリー”で検索するが、ヒットなし。
2.商用データベース「JapanKnowledge」にて、キーワード“クリムソン・グローリー”で検索するが、ヒットなし。
3.商用データベース「ルーラル電子図書館」にて、キーワード“クリムソン・グローリー”で検索するが、ヒットなし。
4.当館所蔵のバラの事典類を確認するが、有用情報見つからず。
5.当館蔵書検索システムにて、件名“薔薇”、フリーワード“物語+逸話”で検索、資料(1)が見つかる。
6.「国立国会図書館デジタルコレクション」にて、フリーワード“クリムソン・グローリー”で検索したところ、226件ヒット。フリーワード“クリムソン・グローリー 第二次大戦”で検索したところ、68件ヒットし、そのうちの1冊が資料(1)と同資料。
7.「Googleブックス」にて、キーワード“クリムソン・グローリー 第二次大戦”有用資料ヒットせず。
8.「Google」にて、キーワード“クリムソン・グローリー 第二次大戦”で検索、資料(2)が見つかる
- 事前調査事項
- NDC
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- 花卉園芸[草花] (627 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0080035687> 薔薇物語 青木 正久/著 光和堂 1965 資料(1)
- カルチベ-農園と園芸Online:園芸探偵の本棚 「第138回 勝つとも負けるとも、私たちはすべてを失うだろう~ドイツの老育種家の言葉」 https://karuchibe.jp/read/15614/ (2023.1.26確認) 資料(2)
- キーワード
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- クリムソン・グローリー
- Crimson Glory
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328074