レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年04月16日
- 登録日時
- 2023/04/16 17:39
- 更新日時
- 2024/03/26 21:17
- 管理番号
- R05-004
- 質問
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解決
のらぼう菜がいつごろから飯能にあるのかや、のらぼう菜について書かれた資料が見たい。
また、市内のじゃがいものらぼう街道のいつから始まって現在どうなっているのかについて知りたい。
- 回答
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下記資料を紹介
野口勲『いのちのタネを未来に』(2008,創森社)
pp.138 第6章 不思議な野菜「のらぼう」の秘密に、「江戸時代の明和四(一七六七)年、(中略)将軍家直轄の村々に「闍婆菜」の種を配布したのですが、それがいつのまにか「のらぼう」と名前を変え、埼玉県飯能市や東京都青梅市を中心とすた東京西郊の山麓地帯に残ってきたもの」と記載あり。
平成26年度~平成27年度実績報告はあり。
https://www.city.hanno.lg.jp/material/files/group/21/7640.pdf
https://www.city.hanno.lg.jp/material/files/group/21/7639.pdf
現在は特段の取組はないとのこと。
- 回答プロセス
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郷土に関するレファレンスのため、郷土資料を中心に調査。
飯能市『飯能市史(資料編Ⅹ)産業』
記載なし
飯能市『飯能市史(資料編Ⅱ)飯能の自然-植物』
記載なし
【飯能市HP】
第2次飯能市環境基本計画年次報告書(平成26年度実績)
のらぼうに関する政策・イベントについての報告あり。
https://www.city.hanno.lg.jp/material/files/group/21/7640.pdf(最終閲覧日 2023.4.16)
第2次飯能市環境基本計画年次報告書(平成27年度実績)
のらぼうに関する政策・イベントについての報告あり。
https://www.city.hanno.lg.jp/material/files/group/21/7640.pdf(最終閲覧日 2023.4.16)
【農業振興課に確認】
担当課である農業振興課(旧農林課)に確認。「平成26年頃始めた。コロナ以前は年1回イベントに参加したり、総会を開いたりしていたが、現在は行っておらず、街道の整備等も行っていない。場所は名栗や原市場の辺りだが、パンフレット類の資料も残っていない。」とのこと。
【名栗地区行政センター】
街道が存在したとされる名栗の地区行政センターに問い合わせる。当時のパンフレットが残っていたので確認。「①南高麗(みなみこま)地区 ②吾野(あがの)地区 ③東吾野(ひがしあがの)地区 ④原市場(はらいちば)地区 ⑤名栗(なぐり)地区」の略図と「じゃがいものらぼう街道」の写真記載あり。
当時、農林課に在籍していた職員に聞き取りを行った。「新たに街道を設置したわけではなく、地場野菜であるのらぼうを昔から育てている農家の方々と協力し、その地域一帯を「じゃがいものらぼう街道」と呼んだものであり、明確な始点と終点はない。おおよそ、吾野・名栗に至る299号線沿い一帯を指す」とのこと。
自館OPACにて「のらぼう」「かきな」「野菜」「関東」をキーワードに検索、また範囲を「郷土資料」とし「農産物」「地場野菜」「作物」「野菜」等で検索。併せて分類626の棚をブラウジング。
『いのちのタネを未来に』
pp.138 第6章 不思議な野菜「のらぼう」の秘密に、「江戸時代の明和四(一七六七)年、(中略)将軍家直轄の村々に「闍婆菜」の種を配布したのですが、それがいつのまにか「のらぼう」と名前を変え、埼玉県飯能市や東京都青梅市を中心とすた東京西郊の山麓地帯に残ってきたもの」と記載あり。
「闍婆菜」の来歴や「闍婆菜」から「のらぼう」に名前が変化した経緯についても記載あり。
『のらぼう菜』
pp.9 「(前略)のらぼう菜は私が生まれる前から栽培され、タネから搾った油を、梨の袋掛け用の袋を長持ちさせるために塗っていました。」と記載あり。
pp.11 東京・埼玉の産地との交流会の項には、「埼玉県の小川町、寄居町、東松山市とも交流があり(中略)埼玉との交流も4回くらい続いたと記憶しています。」と記載があるが、飯能についての記述なし。
pp.12 「菅のらぼう物語-私が考える、のらぼう菜の伝来」に著者の推測が書かれているが、記録等を基にした推察ではない。
pp.20~21 埼玉県の小川町、滑川町、ときがわ町、東町山市での「比企のらぼう菜」の生産と、「JA埼玉中央のらぼう菜部会」について記載があるも、飯能についての記述なし。
『江戸東京野菜 図鑑篇』
pp.97 「のらぼう菜」の簡単な来歴と記録について記載あり。
【調査したが記載のなかった資料】
野口勲『タネが危ない』 (2011,日本経済新聞出版)
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626)
- 参考資料
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髙橋孝次 著 , 髙橋, 孝次. のらぼう菜 : 太茎多収のコツ. 農山漁村文化協会, 2020.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030642327-00 , ISBN 9784540192050 -
大竹道茂 監修 , 大竹, 道茂. 江戸東京野菜 図鑑篇. 農山漁村文化協会, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010608441-00 , ISBN 9784540091094 -
野口勲 著 , 野口, 勲. いのちの種を未来に : seed book. 創森社, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010045905-00 , ISBN 9784883402236
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髙橋孝次 著 , 髙橋, 孝次. のらぼう菜 : 太茎多収のコツ. 農山漁村文化協会, 2020.
- キーワード
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- のらぼう
- 掻き菜
- じゃばな
- 闍婆菜
- 照会先
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- 飯能市名栗地区行政センター
- 飯能市農業振興課
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000332113