レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20201227
- 登録日時
- 2021/07/08 00:30
- 更新日時
- 2021/10/09 09:47
- 管理番号
- 0401002608
- 質問
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解決
熊本にある韓国からの渡来人と関係のある遺跡に関する書籍を紹介してほしい。
- 回答
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以下の資料を紹介
1.『熊本県北部の古代文化と韓半島 2009』
2.『九州のなかの朝鮮』
3.『九州のなかの朝鮮文化』
4.『文字がつなぐ 古代の日本列島と朝鮮半島』
紹介した資料では、「江田船山古墳(えたふなやまこふん)」、「鞠智城(きくちじょう)」が紹介されている。また、熊本市の「八ノ坪遺跡(はちのつぼいせき)」も朝鮮半島から渡ってきた渡来人が関わっているとの記述が『熊本市埋蔵文化財調査年報 第7号 平成15年度』にあった。
「江田船山古墳」「鞠智城」「八ノ坪遺跡」に関する資料は、以下のサイトでも見ることができる。
〇「全国遺跡報告総覧」https://sitereports.nabunken.go.jp/ja(2021/8/1最終確認)
- 回答プロセス
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自館検索キーワード「熊本 渡来人 遺跡」で資料がヒットせず、九州や日本で朝鮮からの文化や遺跡についての本を調査。
『九州のなかの朝鮮』、『九州のなかの朝鮮文化』、『文字がつなぐ 古代の日本列島と朝鮮半島』の資料で確認すると、熊本北部の玉名郡和水町「江田船山古墳(えたふなやまこふん)」、山鹿市と菊池市にまたがる台地状の丘陵に築かれた「鞠智城(きくちじょう)」が紹介されている。書庫の資料で『熊本県北部の古代文化と韓半島 2009』があり「江田船山古墳」についての記述あり。韓国語の論文掲載もあり。
インターネット検索でキーワード「熊本 渡来人 遺跡」で検索すると、熊本市の「八ノ坪遺跡(はちのつぼいせき)」も朝鮮半島から渡ってきた渡来人が関わっているとのこと。「八ノ坪遺跡(はちのつぼいせき)」をキーワードに資料を検索。『熊本市埋蔵文化財調査年報 第7号 平成15年度』の103ページに「調査区域から朝鮮系無文土器が出土しており渡来系集落の拠点であった可能性が高い。」との記述あり。
「江田船山古墳」「鞠智城」「八ノ坪遺跡」に関する資料は、当館にたくさん所蔵しているが、「全国遺跡報告総覧」(https://sitereports.nabunken.go.jp/ja)のサイトで、その一部を見ることができる。資料も含めて、サイトを紹介。
- 事前調査事項
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『日本の中の朝鮮文化』11 肥前・肥後・日向・薩摩ほか を見たことがある。
- NDC
- 参考資料
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- 九州のなかの朝鮮,九州の中の朝鮮文化を考える会/編,明石書店,2002.5 (p17「渡来文化の遺跡地図」で熊本は「江田船山古墳」「鞠智城」が掲載|0117925867|/219/キ/)
- 文字がつなぐ,人間文化研究機構国立歴史民俗博物館/編集,人間文化研究機構国立歴史民俗博物館,2014.10 (p67「日本の遺跡地図(西日本)で熊本は「江田船山古墳」「浄水寺」※浄水寺は朝鮮関連ではなさそう|0119028751|/821.2/コ/)
- 九州のなかの朝鮮文化,嶋村 初吉/著,明石書店,2019.7 (p133~154「熊本のなかの朝鮮文化」では「江田船山古墳」「鞠智城」|0140865098|C/201/シ/)
- 熊本県北部の古代文化と韓半島 2009,熊本日韓文化交流研究会事務局 鳥津亮二/編,熊本日韓文化交流研究会,2009.11 (韓国語での記述もある|0119251916|C/203/ク/)
- 熊本市埋蔵文化財調査年報 第7号(平成15年度). 熊本市教育委員会, 2005. (0118732940|D709.2A/ク/7)
- キーワード
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- 江田船山古墳
- 鞠智城
- 八ノ坪遺跡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301492