レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/18
- 登録日時
- 2022/10/21 00:30
- 更新日時
- 2022/11/05 12:29
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220119
- 質問
-
未解決
堂本昭彦の『中山博道有信館』(島津書房)という資料のp.44下段14行目に,「ここは武徳殿でございますから,白足袋をお脱ぎください。」との一節がある。
インターネットで検索をすると,「白足袋が礼儀に反する」または「武道場で白足袋を着用してはならない」という事例が見当たらない。
武道場で白足袋を着用してはいけない理由が記載されている資料はあるか。
- 回答
-
※【 】内は当館請求記号です。
堂本昭彦 著『中山博道有信館』島津書房, 1993【913.6/トア1993.Y】
上記の資料で該当箇所を確認のうえ,武術や礼儀作法,足袋に関する以下の当館所蔵資料でお調べしましたが,武道場での足袋(もしくは白足袋)の着用に関する記述はありませんでした。
・牧秀彦 著『古武術・剣術がわかる事典』技術評論社, 2005【789.02/マヒ2005.3】
・日本武道学会・弓道専門分科会 編; 森俊男 著『弓具の雑学事典』日本文芸社, 2019【789.5/キユ2019.2】
・野口一威斎 監修『奥秘柔術教授書』八幡書店, 2013【789/オウ2013.8】
・小佐野淳 著『図説武術事典』新紀元社, 2003【789/オシ2003.9/R】
・笹間良彦 著『図説 日本武道辞典』柏書房, 1982【789/サ1/R】
・日本武道学会剣道専門分科会 編『剣道を知る事典』東京堂出版, 2009【789.3/ケン2009.5/R】
・綿谷雪, 山田忠史 編『武芸流派大事典』新人物往来社, 1969【789/ワ1-3/R】
・綿谷雪, 山田忠史 編『武芸流派辞典』人物往来社, 1963【789/ワ1-2】
・野中日文 著『絵で見る武道の礼儀作法』柏樹社, 1988【789/ノヒ1988.3】
・星耕司 著; 小西重治郎 絵『よみがえる北斗の剣』河出書房新社, 1993【789.3/ホ1/X】
・小西重治郎 画・文『剣聖千葉周作』守の巻. 北辰一刀流本部玄武館, 1994【789.3/コシ1994.X】
・日本武道学会・弓道専門分科会 編; 森俊男 著『弓具の雑学事典』スキージャーナル, 2010【789.5/キユ2010.8】
・日本武道館 編『全国都道府県立武道館協議会三十年史』全国都道府県立武道館協議会, 2012【789.06/セン2012.4】
・日本武道館 編『日本古武道協会30年の歩み』日本古武道協会, 2009【789.06/ニホ2009.2】
・斉藤智子 著; 池田峯公 監修『礼法入門書』丸善プラネット, 2012【385.9/2012.Z】
・小笠原清忠 著『小笠原流弓と礼のこころ』春秋社, 2008【385.9/2008.2】
・小笠原清忠 著『小笠原流礼法入門』アシェット婦人画報社, 2007【385.9/2007.4】
・柴崎直人 著『<小笠原流>日本の礼儀作法・しきたり』PHP研究所, 2008【385.9/2008.4】
・増田美子 編『日本服飾史』東京堂出版, 2013【383.1/2013.4】
・菊地ひと美 著画『江戸衣装図鑑』東京堂出版, 2011【383.1/2011.Y】
・伊藤佐智子 著『きもの』パイインターナショナル, 2011【383.1/2011.X】
・長友千代治 編著『江戸時代生活文化事典』下, 勉誠出版, 2018【382.1/2018.2/2R】
・福田アジオ ほか編『日本民俗大辞典』下, 吉川弘文館, 2000【380.33/1999.X/2R】
・増田美子 編; 梅谷知世 ほか執筆『図説日本服飾史事典』東京堂出版, 2017【383.1/2017.9】
・『日本人の「言い伝え」ものしり辞典』大和出版, 1979【380.3/1978.8】
・豊島建吾 編著『日本人の「言い伝え」ものしり辞典』大和出版, 1985【380.33/1978.8】
・昭和女子大学被服学研究室 著『近代日本服装史』近代文化研究所, 1976【383.1/シ1】
・守田公夫 著『日本被服文化史』柴田書店, 1967【383.1/1967.4】
・潮田鉄雄 著『はきもの』法政大学出版局, 1978【383.2/ハ1】
・笹間良彦 著『戦国武士事典』雄山閣, 1969【399.1/サ1-2/R】
・善養寺ススム 絵・文; 江戸人文研究会編『絵でみる江戸の町とくらし図鑑』廣済堂あかつき株式会社出版事業部, 2011【210.5/2011.6】
・山本博文 監修『江戸の暮らし』日本文芸社, 2018【210.5/2018.5】
・日本歴史楽会 著『図解時代小説が100倍おもしろくなる江戸ものしり用語事典』宝島社, 2013【210.5/2013.8】
・小和田哲男 監修『大江戸武士の作法』G.B., 2019【210.5/2019.1】
・歴史REAL編集部 編『「武士」の仕事』洋泉社, 2016【210.5/2016.6】
・中村彰彦 著『武士たちの作法』光文社, 2013【210.04/2013.7】
・日本武道館 編『日本の武道』日本武道館, 2007【789/ニホ2007.4】
・日本古武道協会 編集『日本古武道協会四十年史』日本古武道協会, 2019【789.06/ニホ2019.6/タ】
- 回答プロセス
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1 ジャパンナレッジLibで「内藤高治」を検索した。※ジャパンナレッジLibは当館の専用端末で御利用頂けるデータベースです。
(1)『日本人名大辞典』
「内藤高治 ないとう-たかはる 1862?1929
明治-昭和時代前期の剣道家。
文久2年生まれ。明治6年12歳で北辰(ほくしん)一刀流の小沢寅吉(とらきち)に入門,のち榊原鍵吉(さかきばら-けんきち)の道場で修業。(後略)」
(2)『日本大百科全書(ニッポニカ)』
「内藤高治 ないとうたかはる [1862―1929]
近代の名剣士。水戸藩の弓術師範市毛五郎右衛門(いちげごろうえもん)の六男に生まれる。1873年(明治6)12歳で北辰(ほくしん)一刀流小沢寅吉(おざわとらきち)に入門,14歳切紙(きりがみ),18歳目録に進み,20歳で親戚(しんせき)の内藤家を継いだ。83年,上京して榊原鍵吉(さかきばらけんきち)の道場で修業1年余,さらに各地を巡歴して腕を磨き,88年27歳,警視庁の剣術世話係となった。(後略)」
2 上記1より,「内藤高治」は北辰一刀流の流派であることから,武道・武術,礼儀・作法,北辰一刀流に関する以下の資料を確認した。
牧秀彦 著『古武術・剣術がわかる事典』 技術評論社, 2005【789.02/マヒ2005.3】
日本武道学会・弓道専門分科会 編 ; 森俊男 著『弓具の雑学事典』日本文芸社, 2019【789.5/キユ2019.2】
野口一威斎 監修『奥秘柔術教授書』八幡書店, 2013【789/オウ2013.8】
小佐野淳 著『図説武術事典』新紀元社, 2003【789/オシ2003.9/R】
笹間良彦 著『図説 日本武道辞典』柏書房, 1982【789/サ1/R】
日本武道学会剣道専門分科会 編『剣道を知る事典』東京堂出版, 2009【789.3/ケン2009.5/R】
綿谷雪, 山田忠史 編『武芸流派大事典』新人物往来社, 1969【789/ワ1-3/R】
綿谷雪, 山田忠史 編『武芸流派大事典』人物往来社, 1963【789/ワ1-2】
野中 日文 著『絵で見る武道の礼儀作法』柏樹社, 1988【789/ノヒ1988.3】
星耕司 著 ; 小西重治郎 絵『よみがえる北斗の剣』河出書房新社, 1993【789.3/ホ1/X】
小西重治郎 画・文『剣聖千葉周作』 守の巻, 北辰一刀流本部玄武館, 1994【789.3/コシ1994.X】
日本武道学会・弓道専門分科会 編 ; 森俊男 著『弓具の雑学事典』スキージャーナル, 2010【789.5/キユ2010.8】
日本武道館 編『全国都道府県立武道館協議会三十年史』全国都道府県立武道館協議会, 2012【789.06/セン2012.4】
日本武道館 編『日本古武道協会30年の歩み』日本古武道協会, 2009【789.06/ニホ2009.2】
斉藤智子 著 ; 池田峯公 監修『礼法入門書』丸善プラネット, 2012【385.9/2012.Z】
小笠原清忠 著『小笠原流弓と礼のこころ』春秋社, 2008【385.9/2008.2】
小笠原清忠 著『小笠原流礼法入門』アシェット婦人画報社, 2007【385.9/2007.4】
柴崎直人 著『<小笠原流>日本の礼儀作法・しきたり』PHP研究所, 2008【385.9/2008.4】
日本武道館 編『日本の武道』日本武道館, 2007【789/ニホ2007.4】
日本古武道協会 編『日本古武道協会四十年史』日本古武道協会, 2019【789.06/ニホ2019.6/タ】
3 足袋の由来・歴史に関する以下の資料を調査した。
増田美子 編『日本服飾史』東京堂出版, 2013【383.1/2013.4】
菊地ひと美 著画『江戸衣装図鑑』東京堂出版, 2011【383.1/2011.Y】
伊藤佐智子 著『きもの』パイインターナショナル, 2011【383.1/2011.X】
長友千代治 編著『江戸時代生活文化事典』下, 勉誠出版, 2018【382.1/2018.2/2R】
福田アジオ [ほか]編『日本民俗大辞典』下, 吉川弘文館, 2000【380.33/1999.X/2R】
増田美子 編 ; 梅谷知世 [ほか]執筆『図説日本服飾史事典』東京堂出版, 2017【383.1/2017.9】
『日本人の「言い伝え」ものしり辞典』大和出版, 1979【380.3/1978.8】
豊島建吾 編著『日本人の「言い伝え」ものしり辞典』大和出版, 1985【380.33/1978.8】
昭和女子大学被服学研究室 著『近代日本服装史』近代文化研究所, 1976【383.1/シ1】
守田公夫 著『日本被服文化史』柴田書店, 1967【383.1/1967.4】
潮田鉄雄 著『はきもの』法政大学出版局, 1978【383.2/ハ1】
笹間良彦 著『戦国武士事典』雄山閣, 1969【399.1/サ1-2/R】
善養寺ススム 絵・文 ; 江戸人文研究会 編『絵でみる江戸の町とくらし図鑑』廣済堂あかつき株式会社出版事業部, 2011【210.5/2011.6】
山本博文 監修『江戸の暮らし』日本文芸社, 2018【210.5/2018.5】
日本歴史楽会 著『図解時代小説が100倍おもしろくなる江戸ものしり用語事典』宝島社, 2013【210.5/2013.8】
小和田哲男 監修『大江戸武士の作法』G.B., 2019【210.5/2019.1】
歴史REAL編集部 編『「武士」の仕事』洋泉社, 2016【210.5/2016.6】
中村彰彦 著『武士たちの作法』光文社, 2013【210.04/2013.7】
4 インターネットによるサイト情報を調査した。
「きもの用語大全」 (http://www.so-bien.com/kimono/ 最終検索 : 2022年8月18日)
「足袋御免とは」の項
「武家が政権を握るようになった鎌倉時代に,武家の社会的地位が向上するにつれて,公家の『公家故実』に準じてできた『武家故実』では,武家の足袋の着用が禁じられており,このことを『足袋御免』といいました。(中略)この風俗が近世封建社会でも武士階級の間では,かたく守られ,農民の場合も庄屋や名主の許可が必要でした。女性の場合も同様でした。ただし町人だけには,この制度は行われませんでした」
5 上記4を踏まえ,「足袋御免」について記載のある下記資料を参考として御案内した。
被服文化協会 編『被服大事典』文化服装学院出版局, 1954【593/ヒ1】pp.340-343「足袋」の項
森末義彰, 日野西資孝 編『風俗辞典』東京堂出版, 1975【380.3/フ1】pp.448-449「足袋」の項
開国百年記念文化事業会 編纂『明治文化史』第12巻, 洋々社, 1955【210.6/メ2/12】pp.66-67「二 履物」-「(2)足袋」の項
木村茂光, 安田常雄 編『日本生活史辞典』吉川弘文館, 2016【382.1/2016.Y/R】p.419「足袋」の項
日本風俗史学会 編『日本風俗史事典』弘文堂, 1980【382.1/ニ8】pp.400-401「足袋」の項
- 事前調査事項
- NDC
-
- 武術 (789 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000322852