レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/04/27
- 登録日時
- 2023/05/02 00:30
- 更新日時
- 2023/05/19 11:43
- 管理番号
- 14581346
- 質問
-
未解決
時宗の本山から南部藩の三戸城下(現青森県三戸町)にあった「教浄寺」に行く途中、「御堂観音(北上観音)」(現岩手県岩手町)に立ち寄り、12名の遊行上人が御詠歌を奉納しました。
その遊行上人のうち下記5名が御堂観音に奉納した御詠歌について、記載のある資料があればご教示ください。
1.第35代遊行上人 法爾 寛永15年(1638)
2.第38代遊行上人 卜本 慶安5年(1652)
3.第43代遊行上人 尊真 貞享4年(1687)
4.第49代遊行上人 一法 正徳3年(1713)
5.第51代遊行上人 賦存 延享元年(1744)
- 回答
-
ご依頼の遊行上人5名が北上観音に奉納した御詠歌について、記載のある資料は見当たりませんでした。
<主な調査済み資料・データベース (【 】内は当館請求記号、※は国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館・個人送信対象資料))>
・司東真雄「代々遊行上人の軌跡(下)」(奥羽史談会 編『奥羽史談』77号 1984.7 pp.13-16【Z8-277】)
→p.13に、法爾、卜本、尊真、一法、賦存上人が北上観音に御詠歌を奉納した旨の記述がありますが、歌自体の記載は見当たりません。
・金井 清光「未刊近世遊行送迎史料解説(3)」(時宗教学研究所『時宗教学年報』31 2003.3 pp.162-192【Z9-723】)
→p.162に「高野修氏「東北地方における遊行上人回国記」(『遊行・在京日鑑』第五巻所収)が述べられたように、岩手町の北上観音には(略)近世遊行上人の参詣も多い。高野修氏論文は(略)一法(略)賦存(略)の東北遊行を具体的に詳述されている。所拠の史料は主として『遊行日鑑』である。」とありますが、当館には『遊行・在京日鑑』第5巻の所蔵がなく、確認できませんでした。
・圭室 文雄「遊行四十九代一法上人の廻国と布教」(明治大学教養論集刊行会 [編]『明治大学教養論集』(560) 2021.12 pp.119-166【Z22-202】)(http://hdl.handle.net/10291/22154 )
・圭室 文雄「遊行五十一代賦存の東北廻国について」(明治大学商学研究所 編『明大商学論叢 = The Bulletin of the Faculty of Commerce, Meiji University』76(2) 1994.2 pp.209-221【Z3-289】)(http://hdl.handle.net/10291/8490 )
・圭室 文雄「第五十一代遊行上人賦存の廻国について」(明治大学人文科学研究所 編『明治大学人文科学研究所紀要』別冊 通号1 1981 pp.32-65【Z22-1262】)(http://hdl.handle.net/10291/9932 )
・金井 清光「既刊近世遊行送迎史料解説(2)」(時宗教学研究所『時宗教学年報』36 2008.3 pp.79-107【Z9-723】)
・小野澤眞 編『時衆文献目録』高志書院 2016.4【HM1-L23】
・高野修 著『時宗教団史 : 時衆の歴史と文化』岩田書院 2003.3【HM251-H9】
・金井清光 著『一遍の宗教とその変容』岩田書院 2000.12【HM251-G17】
・大浜徹也 [ほか]編『日本宗教史研究文献目録』1,2 岩田書院 1995.12, 2000.2【HK1-G2】
・林陸朗先生還暦記念会 編『近世国家の支配構造』雄山閣出版 1986.7【GB341-117】※
・『日本仏教宗史論集』第10巻 吉川弘文館 1984.12【HM85-146】※
・司東真雄 著『岩手県時宗略史 : 一遍上人と代々遊行上人の軌跡』時宗岩手第一教区
1983【HM251-31】※
・橘俊道, 圭室文雄 編『庶民信仰の源流 : 時宗と遊行聖』名著出版 1982.6【HM251-27】※
・圭室文雄 編『全国時宗史料所在目録』大学教育社 1982.2【HM1-48】※
・平田諦善 著『時宗教学の研究』改版増補 山喜房仏書林 1977.8【HM251-18】※
・蛇口大八 編『岩手県各宗寺院縁歴誌』第1輯 紫雲会 大正5【特105-773 原本代替請求記号 YD5-H-特105-773】国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開)
・INBUDS インド学仏教学論文データベース(https://www.inbuds.net/jpn/index.html )
・国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/ja/ )
・ジャパンサーチ(https://jpsearch.go.jp/ )
・リサーチ・ナビ(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/index.html )
(ウェブサイトへの最終アクセスは2023年4月24日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・一法の御詠歌は、『遊行日鑑』第1巻(p.76/46コマ)に記載の確認取れず。(国立国会図書館デジタルコレクションにて確認済)
・賦存の御詠歌は、『遊行日鑑』〔第2巻〕に記載なし。
典拠:『盛岡教浄寺文書について その3(完)』圭室文雄∥著 明治大学教養論集刊行会 1986
⇒p.158に、“第四十九代一法上人は、『遊行日鑑』によると北上御堂観音へ御名号札・御歌二巻納ルとみえているが、五十一代賦存上人の場合、『遊行日鑑』には特に記されてはいない。”とあり。
・『時宗教学年報』3~28号 時宗教学研究所。
国立国会図書館デジタルコレクションにて確認するも、記載の確認取れず
- NDC
-
- 各宗 (188)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000332750