レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月31日
- 登録日時
- 2023/07/12 14:32
- 更新日時
- 2023/09/23 14:12
- 管理番号
- 堺ー2023-060
- 質問
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解決
からたちの実は何に使えるか
- 回答
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「実は食べられないが、木は、ミカンなどの台木に利用される」(『花と実の図鑑 8』)
「実は乾燥させて薬用にする」(『樹木の名前』)
「未熟果や葉には精油や配糖体がある。感冒にはミカンの②に準ずる。砂糖を入れると飲みよい」「(ミカンの②)感冒には、果実を炭火の中で焦がして、発汗の目的で熱いうちに、その果汁を飲み、早めに休む」(『薬草図鑑』)
「芳香性苦味健胃、利尿、発汗、去痰。民間では皮膚を美しく保つ化粧の効果があります」「風呂に入れると、皮膚をきれいにし、身を温め、発汗、去痰を促します」(『薬草500種-栽培から効用まで』)
上記資料を提供。
(東図書館)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 医学.薬学 (49 8版)
- 林業.狩猟 (65 8版)
- 参考資料
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斎藤謙綱, 番場瑠美子 絵 , 三原道弘 文 , 菱山忠三郎 監修 , 斉藤, 謙綱, 1927-1998 , 番場, 瑠美子 , 三原, 道弘, 1946- , 菱山, 忠三郎, 1936-. 花と実の図鑑 : 花芽から花・実・たねまで 8 (身近な樹木の観察 2). 偕成社, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007302061-00 , ISBN 4039710800 (p.15) -
高橋勝雄, 長野伸江, 茂木透, 松見勝弥 著 , 石井誠治 監修 , 高橋, 勝雄, 1938-2011 , 長野, 伸江, 1967- , 茂木, 透, 1949- , 石井, 誠治, 1951-. 樹木の名前. 山と溪谷社, 2018. (山溪名前図鑑)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028804873-00 , ISBN 9784635070409 (p.143) -
伊沢凡人, 会田民雄 著 , 伊沢, 凡人, 1913- , 会田, 民雄, 1928-. 薬草図鑑 : カラー版. 家の光協会, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002812379-00 , ISBN 4259536532 (p.252-255) -
馬場篤 文 , 大貫茂 写真 , 馬場, 篤, 1908- , 大貫, 茂, 1933-. 薬草500種 : 栽培から効用まで. 誠文堂新光社, 1996.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002543389-00 , ISBN 4416496184 (p.40) -
根本幸夫, 山ノ内愼一, 中村丁次, 浅野次義, 磯田進 監修 , 根本, 幸夫, 1947-. 最新食べて治す医学大事典. 主婦と生活社, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029300699-00 , ISBN 9784391150926 (p.333) -
坪井 敏男/著 , 坪井‖敏男. 薬になる草と木424種. 研数広文館, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I011211813-00 , ISBN 4874430023 (P.143-145) -
清水大典, 安藤博 著 , 清水, 大典, 1915-1998 , 安藤, 博, 1941-. 果実酒・薬酒 : 作り方楽しみ方 カラー版. 家の光協会, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002132434-00 , ISBN 4259536869 (p.91) -
大海淳 著 , 大海, 淳, 1943-. すぐ作れる果実酒・薬酒百科 : 身近な素材で楽しむ自然の素材を味わう. 主婦と生活社, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003011870-00 , ISBN 4391124971 (P.15) -
田中耕一郎 編著 , 田中, 耕一郎, 1968-. 生薬と漢方薬の事典 : 生薬図鑑119種症状別漢方処方漢方薬298種. 日本文芸社, 2020.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030324278-00 , ISBN 9784537217803 (P.48-49) -
根本幸夫 監修 , 根本, 幸夫, 1947-. 漢方294処方生薬解説 : その基礎から運用まで. じほう, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027604963-00 , ISBN 9784840748698 (P.125-128)
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斎藤謙綱, 番場瑠美子 絵 , 三原道弘 文 , 菱山忠三郎 監修 , 斉藤, 謙綱, 1927-1998 , 番場, 瑠美子 , 三原, 道弘, 1946- , 菱山, 忠三郎, 1936-. 花と実の図鑑 : 花芽から花・実・たねまで 8 (身近な樹木の観察 2). 偕成社, 2004.
- キーワード
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- からたち
- 枳実
- 枳殻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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「からたち(枸橘・枳殻)」とは、「ミカン科の落葉低木。中国原産で、古くから日本で栽植されている。」「漢方で乾燥して健胃薬にする。古くから生垣に用いられる。」(『日本国語大辞典』小学館より)
回答欄のとおり、記載があった書籍を複数提供。ネットだと果実酒などのワードも出てくるので、さらに調査するかお尋ねしたが、不要とのことで本日記述があった本の紹介のみで終了。
後日調査したところ、さらに複数の書籍に記載あり。
「秋にまだ熟さない果実をとり、焼酎に3か月間漬けたものが枳穀酒で、健胃作用があります」「カラタチの煎じ汁は、若葉ひと握りを水で煎じて毎日服用すると、しだいに足のむくみがひいていきます」(『最新食べて治す医学大事典』)
「初秋に、まだ黄変しない未熟の果実を取り、3~4個に輪切りにして陰干しにする。これを枳実という。また、成熟果実を輪切りにして陰干しにしたものを、枳殻という」「胃健、利尿、去たん、発汗に、枳実10gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて温服する」「乾燥した果実や茎葉を、随時、浴湯料として用いると、さわやかな芳香があり、皮膚をきれいにし、体を温め、発汗、去たんをうながすなどの効果がある」「化粧料、ひび、あかぎれ、秋の抜け毛に、枳実や枳殻を刻んでエチルアルコールに浸し、ときどき振り、1週間ほどたってからろ過して、これにリスリンを少量加え、水で薄めて用いるとよい」(『薬になる草と木424種』)
また、カラタチの果実や花を使った果実酒の作り方、効能について記述した資料もある。(『果実酒・薬酒』、『すぐ作れる果実酒・薬酒百科』、『生薬と漢方薬の事典』、『漢方294処方生薬解説』)
なお、今回調査した複数の資料に「枳実(きじつ)」「枳殻(きこく)」という記載があったが、広辞苑(第7版)「枳実(きじつ)」の項目には「枳殻(きこく)すなわちカラタチの実。また、漢方で、カラタチなどミカン科植物の果実を乾燥したもの」とある。
枳実と枳殻の違いは『薬になる草と木424種』に詳しく「枳実・枳殻についてはかなり混乱して用いられている」(P.144)とある。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000335892