当館所蔵資料等をお調べしたところ、残念ながらお求めの案内図は確認できませんでした。
駅構内の様子がある程度わかる平面図については、調査の過程でいくつか確認できましたので紹介します。
1 当館資料
・『宇都宮駅100年史』(宇都宮駅100年史編集委員会/編 日本国有鉄道宇都宮駅 1985)
巻末「資料編」に以下の図版が掲載されていました。
p.214-215「宇都宮駅配線略図」
図中に「昭和44年10月1日現在」と記されています。配線図のため駅構内について詳しい記載はありませんが、路線の配置から発着ホームの位置などが推測できます。
p.213「宇都宮駅本屋平面図」
年代は不明ですがコンコース等が記されています。(p.213)
「新幹線コンコース」の文字が見えますので、昭和49年以降の図ではないかと推察されます。
なお、資料の本文によれば、1968年に使用されていた駅舎は4代目で、1974年に5代目、1980年に6代目となる現駅舎が落成したそうです。
改築等を含む駅の経過については、巻末「年表」からも確認できます。
p.196以降が昭和43年の記述で、昭和60年7月まで掲載されています。(最終ページはp.200)
2 国立国会図書館デジタルコレクション
お求めの年代とは異なりますが、以下の図版を確認しました。
・『東工 第30巻第1号(通巻第126号)』(日本国有鉄道第一東京工事局/編 1979)
「東北新幹線宇都宮駅の機械設備計画」(佐々木勇三、村田辰彦)p.13-20(8-12コマ)
東北新幹線建設に伴う工事の際の記事になるため、掲載されている各階平面図等の図面は現在の駅舎(6代目)のものと思われます。
<参考>
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2358832 (2022.12.22確認)
3 その他
以下はお調べしましたが、記述を確認できませんでした。
・『国鉄宇都宮駅周辺地区総合都市交通施設整備計画調査』(宇都宮市都市開発部都市計画課/編、発行 1980)
・『各駅停車 全国歴史散歩 10』(小川和佑/著 河出書房新社 1981)
・『栃木県内の鉄道に関する資料』(栃木県企画部交通対策課/編、発行 1986)
・『東北・常磐線120年の歩み』(三宅俊彦/著 グランプリ出版 2004)
・『全国鉄道事情大研究 群馬・栃木篇』(川島令三/著 草思社 2004)
・『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 3号』(今尾恵介/監修 新潮社 2008)
・『日本鉄道旅行歴史地図帳 全線全駅全優等列車 3号』(日本鉄道旅行地図帳編集部/編,今尾恵介/監修,原武史/監修 新潮社 2010)
・『東北ライン 全線・全駅・全配線 第4巻』(川島令三/編著 講談社 2014)
・『京浜東北線(東京~大宮間)・宇都宮線・高崎線街と駅の1世紀 懐かしい沿線写真で訪ねる』(藤原浩/著 アルファベータブックス 2015)
・『停車場界隈 思い出の宇都宮駅』(坂本二郎/著 随想舎 1994)
・『駅弁スーパーレディ 駅弁女将細腕奮闘記』(小林しのぶ/著 ぶんぶん書房 2008)
・『鉄道ファン 44巻4号 (516) 2004年4月』(交友社 2004)
・『鉄道ファン 47巻3号 (551) 2007年3月』(交友社 2007)