レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月28日
- 登録日時
- 2020/02/12 17:26
- 更新日時
- 2020/10/05 14:09
- 管理番号
- 埼久-2019-109
- 質問
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未解決
原子力発電所の事故等によって大気中に放出されたヨウ素131を呼吸によって吸い込んだ場合の、人体への影響を数値化した資料を探している。
- 回答
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該当する資料を確認できなかった。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈放射能〉で検索する。
『放射能と人体 くらしの中の放射線』(今井靖子[ほか]著 研成社 1999)
p58-59「放射線ヨウ素」の項に、放射性ヨウ素が体内に入った場合の移動経路について記述あり。人体への影響に関する記述なし。
『放射線・放射能がよくわかる本』(多田順一郎著 オーム社 2011)
p122-123ヨウ素131が飲食物とともに体内に入った場合の放射能被害について記述あり。呼吸による取り込みは記述なし。
『放射能は人類を滅ぼす』(落合栄一郎著 緑風出版 2017)
p51放射性ヨウ素I-131が人体に影響を及ぼすとの記述あり。数値の記述なし。
『原発・放射能図解データ』(プロジェクトF文 野口邦和監修 大月書店 2011)
p92-93「ヨウ素は甲状腺に ストロンチウムは骨にたまりやすい」の項に、「ヨウ素131は、体に取り込まれた量の30%が甲状腺に溜まる。(中略)長期間体に吸収し続けると甲状腺がんを起こす可能性がある。」とあり。
2 NDC分類〈543〉の棚を確認する。
『初期被曝の衝撃 その被害と全貌』(山田國廣著 風媒社 2017)
p70-80「差分法とイマージョン法」の項に、飯館村におけるヨウ素131の吸引摂取実効線量係数および吸引摂取甲状腺等価線量係数あり。
p84-91「東日本主要都市における初期被爆の実態」の「総括表」に、東日本主要都市及び福島県市町村ごとの「成人吸引摂取実効線量」等の記載があるが、ヨウ素131のみの数値なし。
p159-161ヨウ素131の吸引摂取による甲状腺がんへの影響を示した図表の記載あり。数値の記述なし。
『原発被曝 東海村とチェルノブイリの教訓』(広河隆一著 講談社 2001)
p142-143放射性ヨウ素131の人体への影響について記述あり。数値の記述なし。
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈ヨウ素131〉で検索する。
《原子力資料情報室》「ヨウ素-131(131I)」(http://www.cnic.jp/knowledge/4815 NPO法人原子力資料情報室)
ヨウ素131について記述あり。
《Wikipedia》「ヨウ素131」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0131 ウィキメディア財団)
参考資料の記載あり。
4 3の参考資料を確認する。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)今堀彰著「原子力災害時における甲状腺防護剤としての安定ヨウ素」(『日本原子力学会誌 1988年 30巻2号』p135-139 日本原子力学会 1988.2 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesj1959/30/2/30_2_135/_article/-char/ja/)
放射性ヨウ素が体内に入った場合の放射能被害について記述あり。人体への影響に関する数値なし。
5 がんに関する資料を確認する。
『患者よ、がんと賢く闘え!』(西尾正道著 旬報社 2017)
p143、148ヨウ素と甲状腺がんについて記述あり。呼吸による取り込みは記述なし。
〈その他確認済み資料〉
『放射線必須データ32』(田中司朗[ほか]編 創元社 2016)
『原発問題の争点 内部被曝・地震・東電』(大和田幸嗣[ほか]著 緑風出版 2012)
『放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで 増補』(中川保雄著 明石書店 2011)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年12月28日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 原子力工学 (539 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 沃素
- 原発事故-被害
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000273882