レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年03月29日
- 登録日時
- 2023/06/02 18:36
- 更新日時
- 2023/09/23 14:16
- 管理番号
- 堺-2023-077
- 質問
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解決
織物の道具のオダマキは、植物のオダマキと形が似ているためその名がついたと聞いた。
両者の図版を見比べたい。
- 回答
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『花 学研の図鑑LIVE POCKET 19』(p.156)では、「花が昔の糸巻き(おだまき)に似ています。」という記載とともに花の写真を確認することができた。
糸巻きの苧環は、『日本大百科全書 4』(p.239)に「苧環(おだまき)」の項目があり、「「苧」とはアサ(麻)の異名で、またアサやカラムシの茎皮からとれる繊維をいい、「苧環」とは、つむいだアサの糸を、中を空洞にして丸く巻子に巻き付けたものをいう。」という記載があった。そこで、織物の道具や麻糸、昔の道具に関する本を調べたが、『「織物」用具と使い方』(p.50)に、「糸枠」という名称で掲載されている他、苧環という名称で載っているものは見つけることができなかった。
そこで、Googleブックスで「苧環」と検索したところ、『一日一花を愉しむ花の歳時記366』(p.159)のオダマキの項目に、「花の形が紡いだ麻糸を巻き付けた「苧環」に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。別名は「イトクリソウ(糸繰草)」です。」という説明とともに、両者を並べた図版が掲載されていることを確認できた。
(南図書館)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸 (75 8版)
- 植物学 (47 8版)
- 参考資料
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花. 学研プラス, 2021. (学研の図鑑LIVE POCKET ; 19)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I031362952-00 , ISBN 9784052053047 (p.156) -
日本大百科全書 4 (おおつーかき). 小学館, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001743893-00 , ISBN 4095260041 (p.239) -
水町真砂子 著 , 水町, 真砂子, 1928-. 「織物」用具と使い方. 美術出版社, 1996. (Life with art. Tools & technique 初級技法講座)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002556196-00 , ISBN 4568340837 (p.50) -
金田初代 監修 , 金田洋一郎 写真 , 金田, 初代, 1945- , 金田, 洋一郎, 1942-. 一日一花を愉しむ花の歳時記366. 西東社, 2020.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030713072-00 , ISBN 9784791629626 (p.159)
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花. 学研プラス, 2021. (学研の図鑑LIVE POCKET ; 19)
- キーワード
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- 苧環
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000334120