レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/06/17
- 登録日時
- 2023/12/01 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23061717241536
- 質問
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マオリ族の織物工芸やその技術について分かる資料はあるか。
- 回答
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①『ニュージーランド百科事典』の「マオリ衣服」の項には、「丈夫な繊維が含まれているフラックス(ハラケケ)の葉」を使った編み方が説明されている。また、「マラエ」の項には、「彫刻の家の名の通り、破風、ヴェランダの両端の柱、内部の棟を支える柱、壁面の柱などのすべてに、赤く彩られた華麗な彫刻が施されている。壁面の柱と柱の間にはトエトエなどの植物を編んで作ったパネル(トゥクトゥクtukutuku)がはめ込まれている」と記述されている。「フラックス」の項には、ニュージーランド全土で見られる植物であり、「葉からとった硬質繊維は長く柔らかで光沢がある。マオリは衣服、かご、敷物などに加工した」と記述されている。
②外国語資料『Maori customs and crafts』には、事典の項目として、衣服だけでなくヘッドバンドや合羽といった織物に使われる「FLAX」や、家の壁面を飾るパネル「トゥクトゥク」についてとそのパターンの図を解説している「REED WORK」、フラックスを使った編み方を図と共に説明している「WEAVING」などが掲載されている。
③『写真で知る世界の少数民族・先住民族[4]マオリ』には、「美術と文化」の項があり、「アシやフラックス(ハラケケ)のような作物で編みこみ細工をしました。衣服、かご類、はきもの、家の中のかべをおおうパネル(羽目板)を作ったのです。女の人が編むさまざまな模様の見事なパネルは、彫刻をした柱と柱の間のかべを装飾しました」とも書かれている。
④『糸から布へ』の「もじり Twining」には「ニュウジーランド・マオリ族の緯もじり技法」の項があり、「ニュウジーランドには、機を使う本格的な織技法はなく、緯もじり技法の籠を多く作り、敷物や船の帆、食器などは、ココヤシやパンダヌスの葉や繊維を、手と足を使いながら斜め交差技法で組む」と記述があり、緯もじり技法の図が示されている。また、マオリ族のヘアバンド「ターニコ」や、「もじり始めと終わりの経糸処理」についても図を伴って解説されている。
⑤『世界のおみやげ図鑑』には「大洋州」の項があり、「ニュージーランド」の中の「COLUMNマオリ族の工芸品」には、「先住民マオリのアートは世界的に有名。編み物、彫刻、タトゥー、絵画の4ジャンルが特に多く見られ、上で紹介したポウナムのほか、カゴや敷物などラランガと呼ばれる織物工芸などが有名」と記述されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- オセアニア.両極地方 (297 9版)
- 参考資料
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①ニュージーランド学会『ニュージーランド百科事典』横浜 春風社,2007,7, 455p. 参照はp.290-291, 324-325, 348-349.
②Alan Armstrong『Maori customs and crafts』Wellington Seven Seas Pub.,1973,64p. 参照はp.15, 47-48, 61-62.
③レスリー・シュトゥラドゥヴィク『写真で知る世界の少数民族・先住民族 [4] マオリ』 汐文社,2008,32p. 参照はp.18-19.
④小林桂子『糸から布へ』 日貿出版社,2013,493p. 参照はp.159-161.
⑤地球の歩き方編集室『世界のおみやげ図鑑』 Gakken,2022,255p. 参照はp.238.
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①ニュージーランド学会『ニュージーランド百科事典』横浜 春風社,2007,7, 455p. 参照はp.290-291, 324-325, 348-349.
- キーワード
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- マオリ族
- 織物工芸
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023061717211941536
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000342695