レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年06月22日
- 登録日時
- 2014/09/10 16:58
- 更新日時
- 2014/10/01 17:51
- 管理番号
- 岩手-195
- 質問
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解決
『原敬日記』の明治28年10月18日に記されている、①川上参謀次長と②萩原警部のフルネームを知りたい。
- 回答
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①川上参謀次長について
『日本陸海軍総合事典』p49 「川上操六」の項目に《(明治)26.10~31.1 参謀本部次長》と記載がある。原が日記に記したころと経歴は一致していることから、川上操六と確認できる。また『原敬日記』同年8月5日のところに、《川上操六》と氏名が記されている。
②萩原警部について
『原敬日記』には「朝鮮・閔妃(ミンビ)殺害事件」が記されており、萩原警部についても《今回の事件に関係せし者なり》と原は記している。
この事件について掲載されている『明治ニュース事典5 明治26年/明治30年』には、p456「朝鮮退去の民間人相次いで収監〔明治28年11月1日 東京朝日〕」の項に萩原警部が逮捕されたと記述があり、p457「事件の予審終結決定書の全文〔明治29年1月23日 時事〕」に事件の被告人の氏名に《萩原秀次郎》という名が見られた。他に萩原という名字の人物はなし。
また、角田房子∥著『閔妃暗殺』p296~297に《現場の指揮は萩原秀次郎警部の担当であった》との記述がある。
- 回答プロセス
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・検索サイトgoogleで、「川上」「参謀次長」をキーワードに検索。ヒットした「川上操六」を各人名事典で調査。
・『日本陸海軍総合事典』で経歴を確認。
・『原敬日記』明治28年10月8日で触れられている事件について、『明治ニュース事典』で調査。事件関係者の中に、萩原姓の秀次郎の名を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (071 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 参考資料
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- 『原敬日記 1』原 敬∥[著]原 奎一郎∥編 福村出版∥出版 2000年 , ISBN 4571315317 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003015540-00)
- 『日本陸海軍総合事典』秦 郁彦∥編 東京大学出版会∥出版 2005年 , ISBN 4130301357 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007913368-00)
- 『明治ニュース事典 5 明治26年-明治30年』毎日コミュニケーションズ∥出版 1985年 , ISBN 4895631052 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001726868-00)
- 『閔妃暗殺』角田 房子∥著 新潮社∥出版 1988年 , ISBN 4103258063 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001901040-00)
- キーワード
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- 原敬日記
- 川上
- 参謀次長
- 萩原
- 閔妃殺害事件
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000159615