レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/12/16
- 登録日時
- 2024/03/29 00:30
- 更新日時
- 2024/04/16 10:36
- 管理番号
- 参調 23-0041
- 質問
-
解決
1.木版印刷されたものと石版印刷されたものは、一見してどのように区別できますか。
例えば、一枚の紙に文字が印刷されていた塲合、(木版に特徴的な書体を使っていない、普通に書かれた文字)その区別は簡単につくものでしょうか。
2.木版、石版印刷は、一つの版木、石版で何枚ぐらい印刷できるものでしょうか。
- 回答
-
1・2ともに具体的な記述のある資料は確認できず。参考となりそうな資料を紹介する。
1 木版印刷、石版印刷の区別について記述があった資料を紹介。
『画文共鳴』木股知史著 岩波書店 2008.1 210.26/KI
p115-137 第1部第4章「「明星」と版の表現」で木版と石版の表現について紹介されており、石版か木版かの区別がつきにくい理由を2つあげている。
2 版木などの印刷について記述のあった資料を紹介。
『和本のすすめ 』中野三敏著 岩波書店 2011.10 022.31/W
p104「~一度版木を彫ればあとは何度でも重版可能であり、しかも百年・二百年は十分保つ。」
『和本への招待』橋口侯之介著 角川学芸出版 2011.6 022.31/W
p97「~木版による印刷である製版なら五千部まで対応できる。」
『西洋版画の歴史と技法 』(アントニー・グリフィス著 中央公論美術出版 2013.9 732.3/SE
p107「一般にリトグラフ用の石あるいは他の素材の版は、劣化することなく相当数の印刷が可能とされる。しかしその鍵を握るのは、版面の質と描画方法、作業の正確さ、摺り師の技術だ。」
その他、版画の技法、表現について紹介されている本を紹介します。
『版画 進化する技法と表現』佐川美智子監修 岡部万穂編集 文遊社 2007.11 731/HA
木版画、銅版画、リトグラフ、スクリーンプリントの技法等について紹介。
『版画 制作と鑑賞のすすめ』徳力富吉郎著 日貿出版社 1974 730.7/HA
『新しい木版画入門』多摩美術大学校友会編 誠文堂新光社 2000.3 733/A
『現代木版画技法』吹田/文明編著 阿部出版 2005.3 733/G
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 版画 (730 7版)
- 参考資料
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- 画文共鳴 木股知史/著 岩波書店 2008.1 910.26/KI
- 和本のすすめ 中野三敏/著 岩波書店 2011.10 022.31/W
- 和本への招待 橋口侯之介/著 角川学芸出版 2011.6 022.31/W
- 西洋版画の歴史と技法 アントニー・グリフィス/著 越川倫明/訳者代表 中央公論美術出版 2013.9 732.3/SE
- 版画 佐川美智子/監修 岡部万穂/編集 文遊社 2007.11 731/HA
- 版画 徳力富吉郎/著 日貿出版社 1974 730.7/HA
- 新しい木版画入門 多摩美術大学校友会/編 誠文堂新光社 2000.3 733/A
- 現代木版画技法 吹田文明/編著 阿部出版 2005.3 733/G
- キーワード
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- 木版 石版 印刷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000348202