お求めの「蝶の文化的側面に関する資料で体系的に述べられている文献」に相当する資料そのものは見つかりませんでした。
「体系的に述べられている」とのご要望に対して不十分ではありますが、「蝶の文化的側面」という観点での記述がある文献を下記の通りご紹介いたします。
1.比較的まとまった記載がある文献
[図書]
○ 飯島吉晴(1997)「蝶のフォークロア―蝶と霊魂の信仰史―」金関恕先生の古稀をお祝いする会編
『宗教と考古学』勉誠社 pp.535-569
○ 保科英人編著(2021)『「文化昆虫学」の教科書: 神話から現代サブカルチャーまで』八坂書房
[雑誌記事/論文]
○ 木村三郎(1981)「西洋における「蝶」のイメージ ―一つの試みのためのエッセー―」
『日本大学芸術学部紀要=Research in arts』(11),83-107
2.断片的ではあるが関連する記述がある文献
[図書]
○ 宮下規久朗(2013)『モチーフで読む美術史』筑摩書房
○ ジャン・シュヴァリエ,アラン・ゲールブラン(1996)『世界シンボル大事典』大修館書店
○ 荒川浩和(1986)「蝶の蒔絵」今永清二郎責任編集『蝶(日本の文様;5)』小学館 pp.154-160
○ 原田一敏(1986)「鏡にみる蝶の意匠」今永清二郎責任編集『蝶(日本の文様;5)』
小学館 pp.161-165
○ 河原正彦(1971)「蝶の文様―和様意匠の成立と展開」村上修一[ほか]著
『蝶(日本の文様;7)』光琳社出版 pp. 11-22
○ 吉田光邦(1971)「呪性の蝶」村上修一[ほか]著『蝶(日本の文様;7)』光琳社出版
pp.23-26
[雑誌記事/論文]
○ 前城淳子(2019)「琉歌に歌われた「蝶」について」『琉球アジア文化論集 : 琉球大学人文社会
学部紀要』(5),59-73
○ 関田敬一(2014)「「蝶」と「蛾」、“butterfly”と“moth”をめぐって」『英語英文学研究』
39 (1),75-85
○ 鯨井秀伸(2006)「『蛾の踊り』イメジャリー試論」『研究紀要 = Bulletin of Aichi Prefectural
Museum of Art』(12),55-64
○ 高橋文二(1988)「異文化としての「蝶」―平安文学史の一隅―」『駒澤國文』25,63-74
○ 神埜正子(1982)「中世日本の服飾文様―蝶について」『服飾美学』(11),70-86