レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/05/27
- 登録日時
- 2023/04/01 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22052718336713
- 質問
-
岡山市の表町商店街に「らんどう」という名の狐の伝承を記した立札があった。この狐に関する資料はないか。
- 回答
-
・『おかやま今と昔 話の散歩』(資料①)、『岡山話の散歩』(資料②)には、栄町(岡山市表町)の鐘撞堂にいる「乱堂という狐の親分」の安眠を妨害しないよう「儀礼的事前工作」として「三ツ捨鐘」を撞くエピソードが紹介されている。
・『おかやま浮世ばなし』(資料③)では、「乱堂は、多くの子分をつれて、集団的にわるさをする」、「昔は町の煽動家を『乱堂のような人』と言っとった」とも説明する。
・『新輯内田百間全集 第3巻』(資料④)には、「大鐘」(旧題:「キツネカネツキ」『赤い鳥』昭和3年4月号収録)と題する随筆が収録されている。本書では「らんどう」という名称にふれられていないが、「郷里の町の眞中」の「鐘つき堂には、昔から古狐が住んでゐる」、「不意に鐘が鳴りだすと、狐がびつくりして、そのために腹を立て、數を滅茶苦茶にしてしまふのださうです」、「狐にことわつておいてから、捨て鐘を三つ打ち、それから時の數を撞き始めることになつて居る」といった説明がなされている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
-
-
①岡長平『おかやま今と昔 話の散歩』岡山 日本文教出版,1959,287p. 参照はp.21-28.
②岡長平『岡山話の散歩』岡山 日本文教出版,1984,173p. 参照はp.17-21.
③岡長平『おかやま浮世ばなし』岡山 日本文教出版,1967,288p. 参照はp.58-59.
④内田百閒『新輯内田百間全集 第3巻』 福武書店,1987,423p. 参照はp.83-88.
-
①岡長平『おかやま今と昔 話の散歩』岡山 日本文教出版,1959,287p. 参照はp.21-28.
- キーワード
-
- 表町
- 栄町
- 乱堂
- 乱投
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022052718321536713
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000331455