レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2023/03/22 14:04
- 更新日時
- 2023/03/29 20:51
- 管理番号
- 県立長野-22-222
- 質問
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解決
インターネットで見つけた情報によると、雑誌『伊那青年』の第24号に吉本襄という人物が寄稿している。
1 復刻された『伊那青年』には会員・筆名一覧(付録冊子『「伊那青年」とその時代』に収録)が含まれているようだが、吉本襄は他の号に寄稿しているか、また出身地などの記載はあるか。
2 第24号の寄稿の内容はどのようなものか。
(『伊那青年』は、明治33年2月から明治36年2月まで伊那青年会が発行した雑誌。2018年に南信州地域資料センターが復刻している。)
3 雑誌中の「会報」欄に、入会や退会、移動など、会員の動向が記載されているようだが、会員名簿が掲載されている号、あるいはその前後の号の「会報」欄に吉本襄の名前が載っていないか。あるいは、広告欄に吉本襄の名前で書籍等の広告を出していないか。
- 回答
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1 会員・筆名一覧によると、吉本襄の寄稿は第24号のみ。号外(明治34年1月1日発行)に名前が掲載されていることも記載されているが、明治33年12月11日調の賛助会員として掲載されているのみ。
この一覧では、明治34年12月の賛助員、明治35年12月の賛助員であったことも記されているが、明治34年12月の賛助員としての典拠は不明(明治34年12月の賛助員名簿はその時期に発行された号には見られない)。明治35年12月の賛助員であることは、明治35年12月20日発行の第35号に賛助員として掲載されていることに拠ると思われる。
2 第24号の寄稿の内容は、23字×10行程度の短いもの。新年のあいさつ、伊那青年送付のお礼、一編の文章を送るつもりだったが暇なくできなかったこと、たまたま「六経と孔子」という一篇を目にしたのでそのまま仮題として贈る、というようなもの。
文末に「鉄華書院編輯室にて 吉本襄」とある。
3 名簿が掲載されている号外、35号の前後の号の「会報」には吉本襄の名前はなかった。また、広告の掲載も確認できなかった。
なお、「読書と静坐」鐵華吉本襄著、狂簡文荘発行(国立国会図書館デジタルコレクションで公開 2023年3月23日確認)の広告が、寄稿した第24号に掲載されている。この広告は、第24号~第26号は、裏表紙裏に、第27号はp.44、第28号はp.35、第29号はp.44にそれぞれ掲載されている。
- 回答プロセス
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1 当館所蔵の復刻版『伊那青年』別冊『「伊那青年」とその時代』南信州地域資料センター著 南信州新聞社出版局 2017 【N050/215/ベツ】の会員・筆名一覧で、吉本襄の項目を確認。寄稿号及び会員名簿の掲載号を確認した。
2 第24号の寄稿の内容を確認した。
3 名簿が掲載されている号外、35号及びその前後の号の「会報」部分を確認したが、吉本襄の名前及び、広告の掲載等はなかった。第24号の寄稿の内容を確認する過程で、巻末に吉本襄著の書籍の広告を発見したので、その前後の号を調査して広告掲載号を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 逐次刊行物 (050)
- 参考資料
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南信州地域資料センター/著 , 南信州地域資料センター. 『伊那青年』とその時代. 南信州新聞社出版局, 2017-09.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I096539710-00 , ISBN 978-4-904994-32-0 -
伊那青年 第24号 復刻版. 南信州地域資料センター, 2018-08.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I096539696-00 -
伊那青年 号外 復刻版. 南信州地域資料センター, 2018-08.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I096539682-00
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南信州地域資料センター/著 , 南信州地域資料センター. 『伊那青年』とその時代. 南信州新聞社出版局, 2017-09.
- キーワード
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- 伊那青年
- 吉本襄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000330854