レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年1月12日
- 登録日時
- 2023/01/11 12:43
- 更新日時
- 2023/03/14 11:32
- 管理番号
- 奈県図情23-0103
- 質問
-
解決
奈良ホテルが和洋折衷様式になった経緯について調べている。『奈良市史』『奈良県史』を確認し、洋風建築となった奈良博への批判をうけて新築された奈良県庁舎の方針を引き継いでいることが分かったが、一連の流れについて確認できる資料はあるか。
- 回答
-
『奈良市史』、『奈良県史』以外の資料で「奈良ホテルが和洋折衷様式になった経緯」について確認したところ、以下のとおりでした。
『奈良ホテル物語 その75年の歩み』と『奈良ホテル物語 その90年の歩み』に、和洋折衷様式が実施された背景について6行にわたって記載が確認できました。
次に、日経テレコン21 (図書館版)で確認しましたところ、2015年12月24日の大阪夕刊で「時の回廊 和と十字架になじむ南都 日本聖公会奈良基督協会 奈良市」という記事があり、和風の教会が誕生した理由として、明治27年に完成した帝国奈良博物館の洋館様式に対する批判が背景として挙げられており、「…奈良ホテルをはじめ、奈良の近代建築に和風デザインが偏重されているのはこのためだという。」との記述が確認できました。
さらに、同志社大学の清瀬みさを著「旧奈良県庁舎建設と古都のゲニウス・ロキ −長野宇平治の可及的建築−」では、10頁~11頁に奈良ホテルが和洋折衷様式になった流れについての記述が確認できました。なお、同論文は下記URLで全文閲覧可能です。
<同志社大学学術リポジトリ>
https://doi.org/10.14988/pa.2017.0000013656(最終確認日:2023年1月12日)
- 回答プロセス
-
当館OPACで奈良ホテル関係資料を検索し確認。
当館所蔵の『奈良県会議録』を確認。
当館契約の新聞データベースで、奈良ホテル関連記事を確認。
サーチエンジンで、奈良ホテル関連ウェブページを確認。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 近畿地方 (216)
- 参考資料
-
- 奈良市史編集審議会 編 , 奈良市. 奈良市史 建築編. 奈良市, 1974.
- 奈良ホテル編 , 奈良ホテル. 奈良ホテル物語 : その75年の歩み. 奈良ホテル, 1984.
-
奈良ホテル企画部「奈良ホテル物語」編集室 編 , 奈良ホテル企画部「奈良ホテル物語」編集室. 奈良ホテル物語 : その90余年の歩み. 奈良ホテル, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I106211975-00
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
『奈良市史(建築編』(216.5-240-7、資料ID:151149146)
『奈良ホテル物語 その75年の歩み』(689-6、資料ID:151152432)
『奈良ホテル物語 その90年の歩み』(689.81-ナラホ-2001、資料ID:111046393)
『明治27年度通常奈良県会議録』~『明治42年度通常奈良県会議録』23冊
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000326921