レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/11/14
- 登録日時
- 2022/12/11 00:30
- 更新日時
- 2022/12/12 14:21
- 管理番号
- 服部図書館R1000850
- 質問
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解決
精神病のことを瘋癲(フウテン)とも言っていたようだが、由来はなぜか。
- 回答
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参考資料(1)p153-155に「精神に異常を来すこと、またその意で十四世紀から使われていた。明治時代にも同様、一八七九年に精神病院の東京府癲狂院が設立され、一八八九年には東京府巣鴨病院と改称し、『巣鴨』は精神病院の代名詞となった。『癲狂院』といった当時、『瘋癲院』『瘋癲病院』とも言われた。
また、転じて低能の意にもなった。『かくし言葉の字引』(一九二九年)に「ふうてん低能のことをいふ。瘋癲の意味から転訛したものである」とあり、戦後ももとの意を引き継いでいたが、一九六七年八初月八日、東京新宿の東口広場に汚い風体で髪を伸ばし、奇声を発して通行人に金をせびる若者たちが現れると、それを指して「フーテン」と言った。その後すぐ、乞食のような身なりで何もせずブラブラしている人を指すようになった。戦前の旧制高等学校の学生語では精神病ではないが、尋常でない奇行の人を指していた。」と記載あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語彙 (814 10版)
- 参考資料
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- 俗語発掘記消えたことば辞典 米川明彦/著 講談社 2016.12 814.9 , ISBN 978-4-06-258643-6 (p153-155)
- キーワード
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- 瘋癲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 語学
- 内容種別
- 一般資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000325379