レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/10/08
- 登録日時
- 2022/11/19 00:30
- 更新日時
- 2022/11/19 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220138
- 質問
-
解決
大工道具の鉋(カンナ),鑿(ノミ)が使われ始めた時代を含め,歴史に関する本を探している。
- 回答
-
下記の資料を提供した。
※【 】内は当館請求記号
資料1 吉川 金次著『斧・鑿・鉋』法政大学出版局, 1984【583.8/ヨ1-2】
第2章「鑿の系譜」(pp.131-170),第3章「鉋の歴史」(pp.171-245)にそれぞれの道具の歴史に関する記述あり。古墳からの出土品等にも触れられている。
資料2 李家 正文著『建築工具史話』相模書房, 1967【583.8/1967.6】
「鉋の味」(pp.79-90)の項に,「桃山時代から使われたものであろうとされている」(p.81)と記述あり。
資料3 村松 貞次郎著『大工道具の歴史』岩波書店, 1973【583.8/1973.8】
第3章「カンナ(鉋)」(pp.71-95),第4章「オノ(斧)・チョウナ(釿)・ノミ(鑿)・ツチ(槌)・キリ(錐)」(pp.97-123)に,それぞれの道具の歴史についての記述あり。
第3章「カンナ(鉋)」には,「明らかに台ガンナを使ったとわかる遺構の痕跡では,天正五年(一五七七)の厳島神社回廊の棟札が最古の例である。」(p.72)と記述あり。
資料4 土田 一郎著, 秋山 実写真『日本の伝統工具』鹿島出版会, 1989【583.8/1989.6】
ノミ,カンナの工具についての記述あり。巻末に,「名ノミ鍛冶年表」「名鉋鍛冶年表」あり。
「台鉋は,平安時代に大陸から伝えられたもののようです。」(p.100)と記述あり。
資料5 松永 ゆかこ著『江戸東京大工道具職人』冬青社, 1993【583.8/1993.3】
鉋鍛冶,鉋台職人,鑿鍛冶,鑿柄職人へのインタビューを収録。
資料6 大工道具研究会編『鑿大全』誠文堂新光社, 2010【583.8/2010.5】
「ノミの歴史」(pp.78-85)に記述あり。弥生時代以降の遺跡からの出土品等を挙げ,説明している。
資料7 大工道具研究会編『鉋大全』誠文堂新光社, 2009【583.8/2009.6】
「カンナの歴史」(pp.72-79)に記述あり。日本の歴史上で登場する「カンナ」は2種類あると説明し,「?」または「?」を「ヤリカンナ」,「鉋」を「ツキカンナ」と呼び説明している。ヤリカンナについては「弥生時代の遺跡から小型の?が出土している。」(p.76)と記述があり,ツキカンナについては「現在発見されている最古の鉋は,大阪城の16世紀末(1590年代)の層から発見されたものである。」(p.78)と記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 木工業.木製品 (583 9版)
- 参考資料
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- 吉川 金次/著. 斧・鑿・鉋. 法政大学出版局, 1984.3【583.8/ヨ1-2】:
- 李家 正文/著. 建築工具史話. 相模書房, 1967【583.8/1967.6】:
- 村松 貞次郎/著. 大工道具の歴史. 岩波書店, 1973.8【583.8/1973.8】:
- 土田 一郎/著 秋山 実/写真. 日本の伝統工具. 鹿島出版会, 1989.6【583.8/1989.6】:
- 松永 ゆかこ/著. 江戸東京大工道具職人. 冬青社, 1993.3【583.8/1993.3】:
- 大工道具研究会?編. 鑿大全. 誠文堂新光社, 2010.5【583.8/2010.5】:
- 大工道具研究会?編. 鉋大全. 誠文堂新光社, 2009.6【583.8/2009.6】:
- キーワード
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- 大工道具 -- 歴史
- 切削工具
- 槍鉋
- ヤリガンナ
- ツキガンナ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000324312