レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年04月15日
- 登録日時
- 2022/04/15 15:28
- 更新日時
- 2022/04/29 15:21
- 管理番号
- 蒲郡-2022-04151-般
- 質問
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解決
音訳ボランティアの方より。デイジー図書作成中の『東海の文学風土記 坪内逍遙から朝井リョウまで』(三田村 博史∥著 中日新聞社)で、地名の読み方が不明なものがある。「分部町」「伊予町」「魚町」「千歳町」「新中町」「沢之上町」「堀川町」(いずれもp.188)「まち」と読むのか「ちょう」と読むのか。
- 回答
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分部町(わけべまち)伊予町(いよまち)魚町(うおまち)千歳町(せんざいまち)新中町(しんなかまち)沢之上町(さわのうえちょう)堀川町(ほりかわちょう)
- 回答プロセス
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1.前ページ(p.187)より、この箇所は『虎の城』火坂 雅志∥著 祥伝社 からの引用であるとわかる。
2.所蔵のあった『虎の城』上下を見てみるがどこからの引用か分からない。
3.『東海の文学風土記』p.187に「一六〇八(慶長十三)年三月…」という記述あり。『虎の城』本文中から、年月日が書かれた文を探す。
4.『虎の城』下巻p.223「慶長十三年三月――。」の一文あり。その前後2、3ページに引用されていた箇所はない。さらに読み進めるとp.238に該当の箇所があった。「伊予(いよ)町」「魚町(うおまち)」「千歳町(せんざいまち)」「新中町(しんなかまち)」「沢之上町(さわのうえちょう)」「堀川町(ほりかわちょう)」はルビがあった。
5.「分部町(わけべまち)」のルビはp.235にあり。
6.「伊予(いよ)町」が「まち」か「ちょう」かは分からず。『角川日本地名大辞典 24 三重県』で確認。p.194に「いよまち 伊予町〈上野市〉」「いよまち 伊予町〈津市〉」の項目あり。「江戸期~昭和49年の地名」で「藤堂高虎」由来の地名である「いよまち 伊予町〈津市〉」が該当。
7.『角川日本地名大辞典 24 三重県』では「分部町」は「わけべちょう」(p.1126)とあったが、引用箇所であるため『虎の城』記載のルビ「わけべまち」を回答として伝えた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 10版)
- 日本 (291 10版)
- 参考資料
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火坂雅志 著 , 火坂, 雅志, 1956-2015. 虎の城 : 長編歴史小説 下. 祥伝社, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007483561-00 , ISBN 4396632444 -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 24 (三重県). 角川書店, 1983.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001618518-00
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火坂雅志 著 , 火坂, 雅志, 1956-2015. 虎の城 : 長編歴史小説 下. 祥伝社, 2004.
- キーワード
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- 分部町
- 伊予町
- 魚町
- 千歳町
- 新中町
- 沢之上町
- 堀川町
- 地名
- 読み方
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000315087