①『古生物学事典第2版』
p.14 〈アンモノイド類〉の項では、アンモナイト類とオウムガイ類の殻体構造について比較し、説明されている。なおP.15にはアンモノイド類(アンモナイト類)の体制想像図が、P.48には現世オウムガイ類の体制模式図がある。
p.15 アンモナイト類の「歯舌は現生鞘形類と同様、横1列が7本の小歯からなり、横1列が9本の小歯からなる現生オウムガイ類の歯舌とは区別できる」とある。
p.47 〈オウムガイ類〉の項には、現生オウムガイ類は鰓が左右2対あり、眼は鞘形類に比べて未発達で、水晶体や網膜を欠き、墨汁嚢もないと書かれている。
②『生物の進化大事典』
p.156-157「オウムガイ類とアンモナイト類」の項にそれぞれの特徴と連室細管の位置や縫合線で区別することが説明されている。
③『アンモナイト学』
p.66-67 「アンモナイトとオウムガイ類では巻きはじめの殻に決定的な違いがある。」とあり、違いについて説明されている。
p.68 アンモナイトは小型の球状の初期室と横1列が7本の小歯からなる歯舌を持ち、オウムガイ類では、球状の初期室を持たず、歯舌は横1列が9本の小歯からなる、と説明されている。
p.74-75 「アンモナイトはジュラ紀・白亜紀を通じて世界中の海で繁栄したが、白亜紀末(6500万年前)に完全に地球上から姿を消した。」とある。また、アンモナイトの軟体部を推定すると「イカにもっとも近縁であるので1対の鰓、5対の腕を持っていた」と考えられており、オウムガイ類では2対の鰓、多数の触手を持つと説明されている。
p.78 アンモナイトとオウムガイの顎器と歯舌の違いについて説明されている。
p.79 「オウムガイの連室細管は、外壁がチョーク質や有機質(コンキオリン)層」ででき、アンモナイトは有機質層のみでできていると書かれている。
p.81-82 アンモナイトとオウムガイの殻の形成過程の違いについて説明されている。
④『オウムガイの謎』
p.49-53 オウムガイやアンモナイトの殻の形について説明されている。
p.78-82 オウムガイとアンモナイトの体のしくみについて図を用いて比較されている。
p.162 「アンモナイトはオウムガイの仲間から枝分かれして、オウムガイより一億年もあとに地球上に姿をあらわしたのですが、オウムガイよりも生活力が強かった」と書かれている。
⑤『白亜紀の自然史』
p.76 アンモナイトは「外部形態はある種のアンモナイトに似るが、隔壁の向き・連室細管の位置・胚殻付近の構造などが異なる。」と書かれている。また、「白亜紀末にアンモナイトが絶滅したにもかかわらず、オウムガイが生き残った最大の理由」について説明されている。