レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年10月15日
- 登録日時
- 2021/11/27 12:22
- 更新日時
- 2022/02/03 10:22
- 管理番号
- 相‐210018
- 質問
-
解決
大正天皇の通夜がわかる資料や図書を知りたい。大正天皇の通夜の詳細、例えば、通夜の正式名称、参加者が徹夜となった概要など。
- 回答
-
・『皇室事典 令和版』皇室事典編集委員会編著 KADOKAWA 2019
p.426~436「大喪の礼と皇族の葬儀」に当時の法律「皇室喪儀令」を典拠にした儀式次第など、皇族の葬儀について解説があります。大正天皇の葬儀について、p.428に「その櫬殿において、29日の夜まで、昭和天皇・香淳皇后、先帝の皇后(皇太后としての貞明皇后)をはじめ各皇族の拝訣(お別れ)の儀が行われた。これは、一般の仮通夜にあたる」とあり、「斂葬(一般の本葬)」までの殯宮での儀式についても続けて解説されています。
また、p.432の昭和天皇の葬儀の解説には「殯宮移御の儀…(中略)公式の通夜で殯宮祗候がある」とあります。
・『大正天皇の「大葬」 「国家行事」の周辺で』田中伸尚著 第三書館 1988
p.261「資料 大正天皇の死去に伴って行われた主な儀式とその内容」に、各儀式の名称及び執り行われた日時の記載があります。
・『大正天皇御治世史』高木八太郎, 小島徳弥編 教文社 1927
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1190442)
凡例に官報及び都下の各新聞の記事を基に書かれた記録資料であるという旨の記述があります。
p.456(コマ番号275)「拝訣の御儀」に「厳かな拝訣の御儀が二十五日葉山御用邸で執り行はれた。」「親任以上の高官は、午後四時頃御用邸内の控室に参集して…(中略)…かくて五時半頃に拝訣の御儀を了り、各宮殿下をはじめ奉り、諸臣一同打ちしめつた面持で、次々に御用邸から退下したのであった。」などの記述があります。
二十六日の御船入の儀の記述の後、p.459(コマ番号276)「御霊柩新御用邸奉遷と御通夜」に「かくて一木宮相以下、八時から十二時まで、いとしめやかに御通夜申上げ、以後は両陛下 皇太后宮、高松宮、御直宮様を初め、女官等にて、御内輪の御通夜に御一夜を過ごさせられしと承はる」とあります。
p.467(コマ番号280)「櫬殿に於ける拝訣の御儀」に「大行天皇拝訣の御儀式は、二十八日宮中櫬殿に於て、いとも荘厳に行はせられた。」「午前十時から正午迄、在京各皇族方が御一人づつ、…(中略)…最後の拝訣を遊ばされた。亦午後二時からは、…(中略)…之等百六十名の大官高官は、…(中略)…午後三時拝訣の儀を終つたのであつた。」「此の内儀の御通夜は、其の後連日に亘って…(中略)…続けられた」とあります。
p.490(コマ番号292)「殯宮移御後御一日祭の儀」の最後の一文に「尚ほ、殯宮日供の御儀は、此の日より斂葬前日たる二月六日まで引続き行はれ、又御通夜も引続き皇族方、重臣等によつて行はせられたと承はる。」とあります。
※こちらの資料は、図書館向けデジタル化資料送信サービスにより国立国会図書館の承認を受けた図書館内の指定のパソコン端末で資料を閲覧することが可能です。
・『大正天皇大喪紀要』外務大臣官房人事課 1927
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1906368)
p.60~62(コマ番号39~40)の「第四節 拜訣及殯宮拜禮」、p.62~66(コマ番号40~42)「第五節 殯宮祗候」に関連する記述があります。
※こちらの資料は国立国会図書館デジタルコレクションで全文公開されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 系譜.家史.皇室 (288)
- 日本史 (210)
- 参考資料
-
-
皇室事典編集委員会 編著. 皇室事典 令和版. KADOKAWA, 2019.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030085197-00 , ISBN 9784044004903 -
田中伸尚 著 , 田中, 伸尚, 1941-. 大正天皇の「大葬」 : 「国家行事」の周辺で. 第三書館, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026044991-00
-
皇室事典編集委員会 編著. 皇室事典 令和版. KADOKAWA, 2019.
- キーワード
-
- 皇室--便覧
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000308104