レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月03日
- 登録日時
- 2021/09/26 15:43
- 更新日時
- 2021/09/30 15:59
- 管理番号
- 兵尼2021-23
- 質問
-
未解決
南極昭和基地初上陸の際、乳房の形の山を見て故郷の「おっぱい山」を思い出したというようなことが書かれた新聞記事を読んだ覚えがあるのだが、その南極の山の名前を知りたい。
- 回答
-
チリ~南極半島間のルメール海峡沿岸に「ウナ・ピークス(Una Peaks=ウナのおっぱい)」と名付けられた岩山など、そのような名称の山は南極にいくつか存在するようですが、それを日本の南極観測隊員が見たという記述が掲載された文献は見つかりませんでした。
- 回答プロセス
-
1. 「おっぱい山」「南極」などのキーワードでインターネット検索。「おっぱい形の山」というWikipediaの記事を参照すると、南極には「Una Peaks」「Nipple Peak」「Hemus Peak」という3つの山が存在するとのこと。その他、南極観光旅行関連のウェブサイト、個人の旅行ブログなどで「Una Peaks」についての記載を確認する。いずれもヨーロッパの観測隊が発見・命名している様子。
2.『南極大図鑑』(小学館 2006)、GoogleMap等で確認すると、3つの山の位置は南極半島周辺・近辺の諸島となる。
2. 『南極観測二十五年史』(文部省 1982)にて日本観測隊の初期の南極上陸の行程を確認。上記の山々の位置とは地域・方向がまったく違うため、別の山を見ている可能性も高いと思われる。
2. 当館所蔵の南極に関する資料、観測隊員の手記等を確認するが、目次通覧では上記のような山についての記述を見つけられなかった。
3. 当館契約の読売新聞データベース(ヨミダス歴史館)にてキーワード「南極」「おっぱい」等で検索するが、該当の件についてヒットせず。
4. 公益財団法人日本極地研究振興会ホームページに「南極観測隊エピソード」として元朝日新聞記者の連載コラムが掲載されており、第1次観測隊の南極到着・初接岸の詳細を確認。ルートはやはり1.の地域とは異なり、「おっぱい山」についての記述はなし。
以上、質問者に調査内容の報告を行いましたが、購読していたのは毎日新聞だが、掲載の詳細(新聞名・年月日)、記事の細部などよく覚えておらず、もしかするとテレビで聞いたことかもしれないとのこと。また何か他に思い出したら来ますとのことでした。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 科学史.事情 (402 10版)
- 参考資料
-
-
国立極地研究所ほか監修 , 情報・システム研究機構国立極地研究所. 南極大図鑑. 小学館, 2006-10.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000515148-00 , ISBN 409526151X (当館請求記号 402/979/06, 当館資料番号 130529118) -
文部省 編 , 文部省. 南極観測二十五年史. 大蔵省印刷局, 1982.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001542926-00 (当館請求記号 402/979/82, 当館資料番号 110069931)
-
国立極地研究所ほか監修 , 情報・システム研究機構国立極地研究所. 南極大図鑑. 小学館, 2006-10.
- キーワード
-
- 南極
- おっぱい山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 後日、他市図書館訪問の際に、毎索・聞蔵・日経テレコムで検索させていただきましたが、やはりヒットしませんでした。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 南極 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000305138