レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月24日
- 登録日時
- 2021/07/13 12:48
- 更新日時
- 2021/08/05 12:44
- 管理番号
- 県立長野-21-058
- 質問
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解決
長野県内の気象俚諺「夏の朝菅間の原に霧が立てば夕立」の意味を知りたい。また、「菅間の原」の読み方を教えてほしい。
- 回答
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意味について
『信州の天気のことわざ』 篝益夫著 長野県生活気象協会 1965 【N388/34】 のp.114に「夏の朝菅間の原に霧が立てば夕立」の記載があったが、解釈の記載はなし。
「菅間の原」の読み方について
『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』 平凡社 1979 【N290.3/54】p.140の「御牧原(みまきがはら)」の項目に、
千曲川とその支流鹿曲川の渓谷に囲まれた標高八〇〇メートル前後の台地で、「延喜式」にみえる望
月牧の所在地に比定される。明和八年の「信濃地名考」には「望月御馬城ハ今須加間の原と云」と記さ
れており、スガマ(菅間・須釜・須加間)の呼称もあった。
との記載あり。
- 回答プロセス
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1.長野県のことわざということで、『長野県百科事典』『長野県史 民俗編』を調査するも記載なし。
2.当俚諺が北佐久郡のことわざということで、郡町史を調査。
3.長野県のことわざに関する資料を調査。
4.「菅間の原」の読み方については、『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』中の「北佐久郡」を調査。p.140「御牧原(みまきがはら)」の項目に「スガマ(菅間・須釜・須加間)の呼称もあった。」との記述あり。
『御牧ケ原』小山敬吾著 新人物往来社 1979 【N222/57】を調査するも、記述なし。
郷土新聞「信濃毎日新聞データベース」にて「菅間の原」で見出し検索をするも、該当する記事なし。
<調査済み資料>
『長野県百科事典』 信濃毎日新聞社開発局出版部編 信濃毎日新聞社 1981【N030/2】
『長野県史 民俗編 第1巻(3)東信地方 ことばと伝承』長野県史刊行会編 1990【N209/11-3/1-3】
『北佐久郡志 第1巻 自然篇』 北佐久郡志編纂会編/発行 1955【N222/12/1】
『北佐久郡志 第2巻 歴史篇』 北佐久郡志編纂会編/発行 1956【N222/12/2】
『御牧ケ原』 小山敬吾著 新人物往来社 1979 【N222/57】
『望月町誌 第1巻 自然編』望月町誌編纂委員会編 望月町誌刊行会 1994【N222/109/1】
『望月町誌 第2巻 民俗編』望月町誌編纂委員会編 望月町誌刊行会 1996【N222/109/2】
『信州ことわざ歳時記』向山雅重共著 信濃路 1970【N388/40】
『ことわざ歳時記 続』市川健夫著 信濃毎日新聞社 1969【N388/43】
『信州暮らしのことわざ』和田登著 しなのき書房 2015 【N388/306】
『新説ことわざ辞典』大後美保著 東京堂 1959【388/27】
『ことわざ歳時記 毎日コンパクト版』大後美保編 毎日新聞社 1971【388/43】
- 事前調査事項
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『災害予知ことわざ辞典』大後美保編 東京堂出版 1985 【369.3/ダヨ】p.281に記載があるとのことだったが、当書にはなく、確認したところ『天気予知ことわざ辞典』大後美保編 東京堂出版 1984 【451.28/ダヨ】のp.281に記載あり。
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 10版)
- 気象学 (451 10版)
- 参考資料
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大後美保 編 , 大後美保. 天気予知ことわざ辞典. 東京堂出版, 1992.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I076995043-00 , ISBN 4490101813 -
篝益夫 著 , 篝, 益夫. あなたも予報ができる : 信州の天気のことわざ. 長野県生活気象協会, 1965.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I095876983-00 -
日本歴史地名大系 第20巻 (長野県の地名). 平凡社, 1979.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001461869-00
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大後美保 編 , 大後美保. 天気予知ことわざ辞典. 東京堂出版, 1992.
- キーワード
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- 諺
- 諺ー長野県
- 観天望気
- 気象俚諺
- 気象諺
- 信州学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301700