レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月09日
- 登録日時
- 2021/06/10 11:11
- 更新日時
- 2021/06/23 11:54
- 管理番号
- 2021-10
- 質問
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解決
沖縄戦(昭和20年)で戦没した「堀元官一陸軍伍長(愛媛県出身)」について、知りたい。
- 回答
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1 【資料1】p213に、「陸軍関係県人特攻散華者名簿」があり、その中に1行「堀本官一」(漢字表記が違っているが、沖縄で昭和20年に亡くなっていることから、同一人物の可能性が高いと思われる。)の記述がある。
航空機特攻隊・南方・階級:伍長・氏名:堀本官一・出身:少飛15・隊名:第60振武隊・機種:4戦・年月日:20.5.11・出撃地:都城・攻撃地:沖縄・出身地:温泉郡中島町睦月
2 【資料1】の記述の少飛15を手がかりに調べてみると、【資料2】(戦没陸軍少年飛行兵慰霊顕彰碑建立の記念誌)があり、p82-83に「「疾風」特攻振武隊員堀元官一君の経歴」が同期生の上原良雄著で集録されてる。昭和17年に東京陸軍航空学校に入校してから昭和20年5月11日までの経歴が書かれている。また、【資料2】には、p277の戦没者名簿にも名前があり、遺族氏名「堀元豊(兄)」の、住所電話が掲載されている。なお、この名簿では、戦死月日がS20.5.4となっている。
3 【資料3】p219に松山市睦月地区の戦没者の中に1行掲載がある。
戦没者名:堀元官一
戦没年月日:S20.5.4
戦没場所:沖縄方面 [ 都城東飛行場から発進(特攻:第60振武隊)]
- 回答プロセス
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1 氏名をキーワードに当館蔵書データベース、愛媛県史等のデータベースである「えひめの記憶」 https://www.i-manabi.jp/system/regionals/regionals/search を検索してもヒットするものがなかった。
2 「えひめの記憶」で沖縄戦をキーワードに手がかりを求めたところ『愛媛県史 社会経済4』により、郷土部隊である歩兵第二十二連隊が沖縄で全滅したとの情報を得たので、「歩兵第二十二連隊」から調査してみることとした。
3 『陸軍部隊戦史』(近現代史編纂会編 新人物往来社 2001)のp158~188の「歩兵第二十二連隊の遺書」を一読したが、名前を見つけることができず、次に【資料1】を調査すると、名前の掲載があり、それを手がかりに他資料の掲載を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 【資料1】『愛媛の郷土部隊』 河合勤著 愛媛文化双書刊行会 1988 <当館請求記号:K396-12 貸出可>
- 【資料2】『翔』 愛媛少飛会 1984 <当館請求記号:K396-9 貸出可>
- 【資料3】『戦没者芳名録』 松山市遺族会 2016 <当館請求記号:RK283.1-マツ-2016 貸出不可>
- キーワード
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- 堀元官一
- 陸軍伍長
- 沖縄戦
- 戦没者
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300096