レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/04/25
- 登録日時
- 2021/03/02 16:33
- 更新日時
- 2021/03/27 16:30
- 管理番号
- 千県東-2020-0007
- 質問
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解決
童謡「毬と殿さま」(作詞:西條八十 作曲:中山晋平)の歌詞が原文(旧仮名遣い)で書かれている資料を探している。
- 回答
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【資料1】p228、【資料2】p42-43、p70-71に旧仮名遣いで歌詞が掲載されており、これらの資料を提供した。なお、資料ごとに言葉や漢字表記が若干異なっていることを併せて伝えた。
【資料1】『西条八十全集6 童謡Ⅰ』(西条八十著 国書刊行会 1992)
【資料2】『コドモノクニ名作選 Vol.3-[2] 夏』(ハースト婦人画報社 2011.7)
- 回答プロセス
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作詞者が西條八十であることが分かっていたので、西條八十の全集を調べたところ【資料1】p228に詩が掲載されていた。また、【資料1】p320-321に詩の解説が掲載されており、1929(昭和4)年1月1日に雑誌『コドモノクニ』『幼年倶楽部』へ掲載されたものが初出であること、同年にレコード発売された際に作曲者の中山晋平が歌詞の一部を改変したこと、その後もレコードが発売される際に歌詞が若干改変されたことなどが記述されていた。
千葉県立図書館OPACにて、全項目で「コドモノクニ 童謡」で検索したところ、『コドモノクニ名作選』という雑誌『コドモノクニ』からテーマごとに作品をまとめて復刻したシリーズが見つかった。【資料2】に初出である『コドモノクニ』1929年1月号に掲載されたものが収録されており、p42-43に詩と絵、p70-71に歌詞と楽譜が掲載されていた。
作品初出の【資料2】p42-43は漢字仮名交じり、旧仮名遣いで表記されていた。【資料1】p228も旧仮名遣いで表記されているが、【資料2】p42-43と比べると一部の仮名が漢字になっていたり、現代仮名遣いになっていたりした。【資料2】p70-71は、旧仮名遣いでほぼ平仮名と片仮名による表記になっており、また、【資料2】p42-43と比較して歌詞の「てんてんてまり」が「てんてんてんまり」、「お屋根をこえて垣こえて」が「垣根をこえて屋根こえて」となっているなどの改変が見られた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『西条八十全集6 童謡Ⅰ』(西条八十著 国書刊行会 1992)p228(2101026250)
- 【資料2】『コドモノクニ名作選 Vol.3-[2] 夏』(ハースト婦人画報社 2011.7)(11033360)
- キーワード
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- 西條 八十(サイジョウ ヤソ)
- 童謡(ドウヨウ)
- コドモノクニ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000294618