レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月30日
- 登録日時
- 2021/02/17 16:28
- 更新日時
- 2021/03/11 18:07
- 管理番号
- 広県図2020085
- 質問
-
解決
広島県の三原の刀匠で,延文~康応頃の法華派の日乗に関する資料があるか。
- 回答
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当館で所蔵する次の資料に,日乗に関する記述があります。
『日本刀銘鑑』石井昌国/編著,第3版,雄山閣,1979【R756.6/I75】
p.698 日乗
「「備州住日乗」法華一乗。明徳ころ。備後。(銘尽・剣工・集録・備考・見出)」
『日本刀大百科事典 4』福永酔剣/著,雄山閣出版,1993【R756.6/93フ/4】
p.117 日乗
「伯耆国住武保の子とも、日照の子または弟ともいう。」とあり,お探しの人物とは異なるようです。
『広島県史 中世』広島県/編,広島県,1984【H21/H73-3/3ア】
p.760-763 三原鍛冶
p.760 「正和ごろの三原正家を祖とし、(略)室町時代に入ると、次第に分派して貝三原・鞆三原・法華三原・(略)などを生み、末三原と称された。」
p.762 「法華三原(一乗三原)は、正慶のころ正家の子一乗にはじまる法華鍛冶で、(略)とする説と芦田郡物助国の流れをくむ一乗・日乗兄弟鍛冶とする説がある『古刀銘尽大全』。」
法華一乗派の系図に「日乗(応永)」とあります。
『古刀銘尽大全』は,国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができます。
御自宅からインターネットで閲覧できるものとして,次の二冊があります。
『古刀銘尽大全 上』大館海城/編,赤志忠雅堂,明34.8
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/854130
『古刀銘尽大全 下』大館海城/編,赤志忠雅堂,明34.8
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/854131
また,次の資料は,国立国会図書館デジタルコレクション(参加館送信)の資料です。送信サービスに参加している当館や広島市立中央図書館等で閲覧・複写できます。
『古刀銘尽大全 巻之1-3』菅原弘邦/著[他],立命館出版部,1944
60コマ-96コマ 三巻 右同断 西國之部
83コマ 備後国 三原物系圖
日乗に関する記述はありませんでした。
『古刀銘尽大全 巻之4-6』及び『古刀銘尽大全 巻之7-9』には目次がありません。
通覧しての調査は致しかねますので,御了承ください。
『芸備史』下尾善太/著,歴史図書社,1980【H28/Sh54aア】
p.114-119 刀匠
p.118 日乗
「野間日乗は備後一乗三原派の刀匠にして明徳應永年間の人なり沼隈郡水呑村に居る或は(略)」
略歴に諸説あるようです。
『水呑町史』[佐伯見寿/編],玄祥寺,1977【H21.52/Mi46ア】
p.180-183 法華一乗
系図の中に日乗の名前があり,「三原應永頃 法華一条弟子と兄弟とも云」とあります。
このほか,次の資料を調査しましたが,関連の記述は見付かりませんでした。
『三原市史 第1巻 通史編 1』三原市役所/編集,三原市役所,1977【H21.41/Mi17/1ア】
p.289-295 手工業
p.291-292 刀鍛冶
p.292 三原刀
『三原市史 第3巻 通史編 各説編 3』三原市役所/編集,三原市役所,2007【H21.41/Mi17/3ア】
p.510-512 有形文化財(工芸品)
刀,脇差,短刀などがありますが,銘に「日乗」はありません。
『三原市史 第4巻 資料編 1』三原市役所/編集,三原市役所,1970【H21.41/Mi17/4ア】
p.161-192 三原志稿 巻之八
p.169 刀
p.170 刀
p.170 脇差
『御調郡誌』御調郡教育会/編纂,臨川書店,1985(御調郡教育会 大正14年刊の復刻)【H291.44/Mi64aア】
p.262-268 三原刀匠
『広島郷土史談 :広島史話伝説総集編』都築要/著,広島郷土史研究会,1976【H21/Ts99-27】
p.210-211 大業物の斬れ味で知られる三原刀
『沼田海賊史』澤井常四郎/著,三原図書館,1943【H21.41/Sa94ア】
p.51-53 三原の刀鍛冶
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 金工芸 (756 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 三原
- 日乗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293899