レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/28
- 登録日時
- 2021/02/06 00:30
- 更新日時
- 2021/02/06 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-200110
- 質問
-
解決
1 石巻地域で伝統的に食べられている菓子「ちゃきん」(茶巾)について調べている。「ちゃきん」の歴史的背景や製法等が書かれている資料を紹介してほしい。
2 その他,宮城県内に伝わる郷土菓子に関する資料を紹介してほしい。
- 回答
-
下記の資料に記述がありました。 ※【 】内は当館請求記号
1 宮城県内における「ちゃきん」について
資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 20』宮城県史刊行会, 1960【K201/ミ1/20】
p.233「方言民俗語彙」-「ちゃきん」の項
「『いもしゃきん共。薯蕷又は栗をよくすりたるもてあんをつゝむくわし也。又ちゃきんふのやきといふもあり。茶巾にて形をつくる故かくいふか。また沙金袋の形に似たるゆへ,しゃきんともいうか』。仙台では老人はシャキンと言ったから,茶巾は砂金の訛だろう(真山)と言う。」
資料2 『Train vert』第29巻第6号通巻339号,東日本旅客鉄道, 2016.6【P051.9/T】
p.46「ご当地キャラ,イチオシ!旅先おやつダイアリーVol.27 ちゃきん」の項
石巻市にあるちゃきん専門店「佐藤ちゃきん屋」に関する記述がありました。
「(前略)『戦前からあったと思います。農家でおやつとして作っていたという話もあります。』(中略)先々代は魚市場に足を運び,漁師さんにちゃきんを届け,喜ばれていたという。(後略)」
「(前略)皮の原料となる小麦粉の扱い方には,一番気を使うという。きちんと管理された小麦粉を吟味して仕入れることはもちろんだが,温度や湿度など季節や環境によって,皮の仕上がりが違ってくる。(中略)焼くのは,焦げ付かないようにと銅板で。かわいらしい楕円形に生地をのばし,焼けたら布の上で冷ます。そして餡を載せてヘラでササッと包むと,あらあら,きれいな三角形に!(後略)」
資料3 市川慎子『東北おやつ紀行』中央公論新社, 2012【383.81/127】
pp.100-104「海沿いの町のおやつ 宮城県女川町~石巻市」-「ちゃきん・焼餅(笹餅)」の項
「(前略)【ちゃきん】床屋のおじさんが教えてくれたように,石巻ではスーパーでもあたりまえのように売られていた。皮の厚さもあんこの入れ具合も店によってかなり違ったが,白い皮であんこを三角形に包む,というのはどこも一緒で,これがたぶんこのあたりのちゃきんの条件なのだろう。」
なお下記資料にもあたりましたが,関連する記述は見あたりませんでした。
資料4 石巻市史編纂委員会編『石巻市史 第5巻』石巻市, 1963【K253.3/イ1/5】
資料5 石巻市史編さん委員会編『石巻の歴史 第3巻』石巻市, 1988【K253.3/イ1-2/3】
資料6 石巻市史編さん委員会編『石巻の歴史 第4巻』石巻市, 1989【K253.3/イ1-2/4】
資料7 石橋幸作『みちのくの駄菓子』未来社, 1962【588.3/イ1】
資料8 乙坂ひで編著『東北・北海道の郷土料理』ナカニシヤ出版, 1994【596.21/94X/R】
2 宮城県内に伝わる郷土菓子について
前掲資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 20』宮城県史刊行会, 1960【K201/ミ1/20】
p.311「童戯・童詞」-「食戯」の項
「仙台のお焼」「煎餅」「餅」に関する記述があります。
資料9 亀井千歩子『47都道府県・和菓子:郷土菓子百科』丸善出版, 2016【383.81/161/R】
pp.67-72「宮城県」の項
地域の歴史・文化に関するお菓子として,「松島こうれん」「仙台駄菓子」の由来等に関する記述や,その他の郷土のお菓子についてまとめられています。
また下記資料は郷土料理に関する資料ですが,一部菓子についての記載がありましたので御紹介します。
資料10 「日本の食生活全集宮城」編集委員会編『聞き書宮城の食事』農山漁村文化協会, 1990【K383/キ1】
資料11 「ふるさとみやぎ文化百選-味」編集委員会編『ふるさとみやぎ文化百選 2』宝文堂出版販売, 1985【K382/フ1/2】
資料12 みやぎの食を伝える会編著『ごっつぉうさん』河北新報出版センター, 2005【K383/054】
資料13 みやぎの食を伝える会編著『ごっつぉうさん 2』河北新報出版センター, 2013【K383/054/2】
資料14 『宮城の味』角川書店, 1978【K596/ミ2】
資料15 宮城県生活福祉部県民生活課編『ふるさとみやぎ文化百選 第2集』宮城県生活福祉部県民生活課【K382/ミ6/2】
資料16 宮城県食生活改善推進員連絡協議会編『みやぎの郷土料理』宝文堂, 1976【K596/ミ1】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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- 宮城県史編纂委員会/編. 宮城県史 20. 宮城県史刊行会, 1960【K201/ミ1/20】:
- 東日本旅客鉄道. Train vert. 東日本旅客鉄道, 【P051.9/T】:
- 市川/慎子?著. 東北おやつ紀行. 中央公論新社, 2012.7【383.81/2012.7】:
- 石巻市史編纂委員会/編. 石巻市史 第5巻. 石巻市, 1963【K253.3/イ1/5】:
- 石巻市史編さん委員会/編. 石巻の歴史 第3巻. 石巻市, 1988.3【K253.3/イ1-2/3】:
- 石巻市史編さん委員会/編. 石巻の歴史 第4巻. 石巻市, 1989.3【K253.3/イ1-2/4】:
- 石橋幸作/著. みちのくの駄菓子. 未来社, 1962【588.3/イ1】:
- 乙坂 ひで/編著. 東北・北海道の郷土料理. ナカニシヤ出版, 1994.10【596.21/1994.X/R】:
- 亀井/千歩子?著. 47都道府県・和菓子/郷土菓子百科. 丸善出版, 2016.1【383.81/2016.1/R】:
- 「日本の食生活全集宮城」編集委員会/編. 聞き書宮城の食事. 農山漁村文化協会, 1990【K383/キ1】:
- 「ふるさとみやぎ文化百選-味」編集委員会/編. ふるさとみやぎ文化百選 2. 宝文堂出版販売, 1985【K382/フ1/2】:
- みやぎの食を伝える会∥編著. ごっつぉうさん. 河北新報出版センター, 2005.4【K383/2005.4】:
- みやぎの食を伝える会?編著. ごっつぉうさん 2. 河北新報出版センター, 2013.4【K383/2005.4/2】:
- . 宮城の味. 角川書店, 1978【K596/ミ2】:
- 宮城県生活福祉部県民生活課/編. ふるさとみやぎ文化百選 第2集. 宮城県生活福祉部県民生活課, 【K382/ミ6/2】:
- 宮城県食生活改善推進員連絡協議会/編. みやぎの郷土料理. 宝文堂, 1976【K596/ミ1】:
- キーワード
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- 菓子 -- 歴史 -- 宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293513