レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年10月13日
- 登録日時
- 2021/01/22 18:02
- 更新日時
- 2021/01/27 14:58
- 管理番号
- 0000110877
- 質問
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未解決
満州国大使館(東京都港区元麻布)及び現在の中国大使館の写真が載っている資料はないか。また、満州国大使館が持っていた史料を現在どこが持っているか知りたい。
- 回答
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満州国大使館は、アントニン・レーモンドが1922年に設計した後藤新平子爵邸を利用したもの。戦後、改修され中国大使館として利用されている。後藤邸時代の写真が下記資料1,2にあり。
なお、資料1、2では当該建物について「満州国領事館」と表記しているが、朝日新聞の大正7年(1932年)12月9日東京夕刊2面に「満州国大使館は後藤伯邸と決定」との記事があるため、同じ建物を指していると思われる。
現在の中国大使館の写真が載った資料は見当たらなかった。
同大使館に存在した史料の行き先について、明確に書かれた資料は見当たらなかった。
リサーチ・ナビ「満州国・満鉄に関する資料」(国立国会図書館)によると「満州国や満鉄の各機関が作成、刊行、または所蔵していた資料、および満州国内で発行された資料(以下、「満州関係資料」)は、歴史的価値の高い資料ですが、第二次世界大戦後、一部は日本や米国に移され、また一部は東北部を中心とする中国国内に残されるなど、各地に散在しています。」とある。同ページを紹介した。
- 回答プロセス
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自館蔵書検索では、「満州国大使館」「中国大使館」について書かれた本は見当たらなかった。
"満州国大使館"でGoogleブックス検索し、A・レーモンドについての著作がヒット。後藤新平の邸宅として設計されたとの情報もあったため、設計者とおぼしいレーモンドの著作を確認。なお、後藤新平の伝記類も確認したが、邸宅について詳しく触れられた資料は見あたらなかった。
満州国大使館の関係資料の行き先を調査。リサーチナビ「満州国・満鉄に関する資料」を確認。
なお、同ページで紹介されている各機関の資料検索ページで、キーワード「満州国大使館」と入力して検索したが、ほとんどヒットしない。作成者または作成機関としての「満州国大使館」という語で資料を探すことは困難と思われた。また、同館作成のまとまった外交史料は処分または散逸し、残存していない可能性もあると思われた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 外交.国際問題 (319 9版)
- 中国 (222 9版)
- 参考資料
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1.アントニン・レーモンド 著 , 三沢浩 訳 , Raymond, Antonin, 1888-1976 , 三沢, 浩, 1930-. 自伝アントニン・レーモンド 新装版. 鹿島出版会, 2007.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009089384-00 , ISBN 9784306044883 (p75-76(p76に外観写真、平面図あり)) -
2.三沢 浩/著 , 三沢‖浩 , 建築思潮研究所. A・レーモンドの住宅物語. 建築資料研究社, 1999. (建築Library ; 7)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I012749944-00 , ISBN 4874606202 (p110-111(p110写真,p111平面図))
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1.アントニン・レーモンド 著 , 三沢浩 訳 , Raymond, Antonin, 1888-1976 , 三沢, 浩, 1930-. 自伝アントニン・レーモンド 新装版. 鹿島出版会, 2007.
- キーワード
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- 満州国大使館
- 中華人民共和国大使館
- 建築
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292839