レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月26日
- 登録日時
- 2020/08/20 17:59
- 更新日時
- 2020/12/26 14:24
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2575
- 質問
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解決
中世の1匁の重さが何グラムであったかに関する文献(特に美濃や飛騨について)はないか。
- 回答
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中世の1匁に関する資料として、以下のものが見つかった。
ただし、美濃や飛騨について特記されたものは見つからなかった。
1.『日本史総覧 1』今井 堯/[ほか]編集委員、新人物往来社、1983年
p.261 「度量衡表」 度、量、衡、面積について時代別にそれぞれの単位が書かれている。
その中の「平安-戦国」の「衡」の欄に「1匁=唐開元銭1文の重量」とある。
また、p.263に「度量衡換算表」が掲載されており、「衡」の欄に「1匁=3.75グラム」とある。
2.『図解・単位の歴史辞典』小泉 袈裟勝/編著、柏書房、1990年
p.267 「匁」の説明が書かれている。
「我が国固有の重量単位の呼称、3.75グラムに相当する。中国の銭と同じで、…中略…。銭はもと唐の開元通宝銭1文の重量に出たもので、
…中略…その重量2.4銖(3.75グラム)が単位として慣用されたため……略」
3.『国史大辞典 10』国史大辞典編集委員会/編、吉川弘文館、1989年
p.481 「度量衡」 「日本の度量衡一覧」が掲載されており、そこでは「中世以降」として「衡」の欄に「匁・銭=3.75g」と掲載されている。
4.『国史大辞典 5』国史大辞典編集委員会/編、吉川弘文館、1985年
p.274 「衡」 の中に以下の記述があった。
「衡制は律令体制が崩壊しても量制のように混乱することなく維持されたが、これは一つには……略」
5.国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる関連資料として下記のものがある。
『度量衡の歴史』小泉袈裟勝 著[他]、工業技術院中央計量検定所創立50周年記念刊行事業委員会、1961年
書誌ID:000001021499
「第3章 日本の度量衡の沿革」の中に、衡や重量の単位に関して「ほとんど変化を起こすことなく安定してきた」との記述があった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 度量衡.計量法 (609 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 度量衡
- 匁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000286045