レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年04月02日
- 登録日時
- 2020/04/11 15:01
- 更新日時
- 2020/05/06 14:59
- 管理番号
- 1912
- 質問
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解決
三河や静岡の一部地域でお盆のお墓参りの前に酢味噌そうめんを食べる習慣があると聞いたがその由来や意味を知りたい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
①『日本を楽しむ年中行事』三越/かんき出版(386.1/ミツ)
②『お盆のはなし』蒲池勢至/法藏館(386.1/ガマ)
③『日本の心を伝える年中行事事典』野本寛一,筒江薫,谷阪智佳子,岩城こよみ/岩崎書店(386/ノモ)
④『日本めん食文化の一三〇〇年』奥村彪生/農山漁村文化協会(383.8/オク/C)
・『農林水産省HP』
- 回答プロセス
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ネットにて「酢味噌そうめん 三河」で検索
『農林水産省』のホームページにて酢味噌そうめん( https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sumisosomen_aichi.html )を見つけたためまずこちらをご確認いただいた。
しかし、お盆のお墓参りの前の風習については記述されておらず。
業務システムにて「そうめん 郷土」「そうめん」「素麺」それぞれのキーワードで検索するもそれらしい資料は見当たらなかった。
再度ネット検索にて「そうめん お盆」で検索。
すると複数の個人サイトにてお盆飾りについての記事がヒット。
酢味噌そうめんではないが何かしら意味があるのではないかと思い業務システムにて「お盆」で検索。
NDC386が多数ヒットしたためそちらの書架をブラウジングし何点か内容を確認。
①P101~「お盆」そうめん料理をお供えする
②P71~「盆棚と供物」静岡県湖西市の供物の一例(素麺あり)
③P70~「お盆」お盆のあいだはご先祖様と家族がそろって同じ献立で食事をいただく
とそれぞれ記述あり。
また、麺類の歴史について書かれた本でなにかないかと思いNDC383の書架を確認。
④を発見し内容を見ると七夕にそうめんを祝う習慣があり、七夕後の生霊玉祝(盂蘭盆)があり、その期間も七夕同様そうめんを祝っていた。
「七夕に素麺贈るは盆の祝儀也」(『進物便覧』より)とあり、お盆と密接につながっているとわかる。
以上のことをふまえるとそうめんをお盆に食べる風習は全国的にあり、そこに酢味噌が根付いている三河~静岡の一部地域独自の風習であると推測できる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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日本を楽しむ年中行事. 三越 著 , 三越. かんき出版, 2004.(386.1/ミツ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007534842-00 , ISBN 4761262079 -
お盆のはなし. 蒲池勢至 著 , 蒲池, 勢至, 1951-. 法藏館, 2012.(386.1/ガマ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023654062-00 , ISBN 9784831864192 -
日本の心を伝える年中行事事典. 野本寛一 編 , 筒江薫, 谷阪智佳子, 岩城こよみ 文 , 野本, 寛一, 1937- , 筒江, 薫, 1972- , 谷阪, 智佳子, 1976- , 岩城, こよみ, 1981-. 岩崎書店, 2013.(386/ノモ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024963565-00 , ISBN 9784265059614 -
日本めん食文化の一三〇〇年 増補版. 奥村彪生 著 , 奥村, 彪生, 1937-. 農山漁村文化協会, 2014.(383.8/オク/C)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025939174-00 , ISBN 9784540111730
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日本を楽しむ年中行事. 三越 著 , 三越. かんき出版, 2004.(386.1/ミツ)
- キーワード
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- 一般書
- 児童書
- そうめん
- 酢味噌
- お盆
- 七夕
- 盂蘭盆
- 素麺
- 郷土
- 三河
- C
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000280543