レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/20
- 登録日時
- 2020/03/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M20022014508453
- 質問
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音名がなぜ「ドレミファソラシ」で表されるのかが分かる児童書が読みたい。
- 回答
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①には、「古代ギリシャ時代の、ギリシャ旋法は、ピタゴラスの音階(1~7の音)の初めの音から旋法の名前がついています(当時現在のドレミという音名は存在していなかった)」「グイード・ダレッツォは、聖歌隊が聖歌を覚える方法として、楽譜の記譜法や、『聖ヨハネ賛歌』の最初の音と文字を使って音名を考案しました<UT=ド re=レ Mi=ミ……>」と記載されており、聖ヨハネ賛歌の原譜と5線譜での解釈も記載されている。
②には、「「ドレミファソラシ」の元は、今から千年くらい前の11世紀、イタリアで生まれました。カトリック教会の修道士であったグイード・ダレッツォが書いた若い歌手のための指導書によって広く知られるようになり、それぞれの音をドレミで歌う学習法が普及しました。グイードは≪聖ヨハネ賛歌≫という歌の第1節から第6節の最初の音が、順番に高くなっているのに着目し、その最初の文字をつなげて、第1音から第6音までを「ウト(ユト)-レ-ミ-ファ-ソル-ラ」と名付けたという話が伝えられています。その後、第7音を「シ」と名付けたり、歌いやすいように「ウト」を「ド」に置き換えたりして、今の「ドレミファソラシ」が完成したのです。ちなみに、フランスでは今でもドの代わりにユト(ウト)も使われています。日本語の音名は、本来「ハニホヘトイロ」ですが、前に述べたように最近では、イタリア語の「ドレミファソラシ」を音名として使用する機会が増えています。「ハニホヘトイロ」は、主としてト音記号やヘ音記号などの音部記号や、ハ長調やイ短調などの音階の調を示すときに使われています。」と記載されており、各国(英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語)の音名も記載されている。
③には、「「ドレミファソラシド」が生まれたのもグレゴリオ聖歌で、聖職者が聖歌を歌うときに唱えたのが最初です。当時はラテン語で「ウットゥレミファソラシ」でしたが、「ウットゥ」がいつの間にか「ド」になったのです。」と記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽 (760 9版)
- 参考資料
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①石丸由理『ともだち音楽史』 ドレミ楽譜出版社,2014,71p. 参照はp.6-8.
②山下薫子『ジュニア楽典』 音楽之友社,2018,199p. 参照はp.23-24.
③池辺晋一郎『音楽ってなんだろう?』 平凡社,2019,222p. 参照はp.65.
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①石丸由理『ともだち音楽史』 ドレミ楽譜出版社,2014,71p. 参照はp.6-8.
- キーワード
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- 音名
- 音楽史
- ドレミ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2020022014553008453
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 中学生, 小学生(高学年)
- 登録番号
- 1000279656