レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年02月01日
- 登録日時
- 2020/03/25 10:08
- 更新日時
- 2020/03/26 15:51
- 管理番号
- 地-190017
- 質問
-
解決
神奈川県出身の軍人軍属は満州事変、支那事変、大東亜戦争の戦没者数はそれぞれどれぐらいか。また、支那事変以降、神奈川県出身の軍人軍属は中国(東北を除く)での戦没者数はどれぐらいか。
- 回答
-
下記資料を紹介した。
・『神奈川県生活援護課業務関係資料集 平成6年度』神奈川県福祉部 1994
p.25に表「4-(1)戦没者の戦没地域行政区域別状況」があり、県内の市郡別の戦没者数が、戦没地域別に「陸軍」「海軍」に分かれて記載されている。ただし、戦争別の記載ではない。
神奈川県全体の戦没者数を一覧にしたものではないが、県内の市区町村単位で戦没者数等をとりまとめた資料として、以下も紹介した。
・『横浜市史Ⅱ 〔2部〕 第1巻 下』横浜市総務局市史編集室編 横浜市 1996
p.473~474「横浜の戦争犠牲者」の項では、「一八七七(明治一〇)年の西南戦争以来の「戦争による犠牲者」の調査を行った」とあり、p.474~477「鶴見区の戦争犠牲者」の項では、「横浜市で最も死没者の多かった鶴見区を事例として、戦争犠牲者の年齢、没年、地域など「死没」の構造をみてみる。」とある。
表11に「死没者の内訳(1)(属性別、鶴見区)」が掲載されている。表は「陸軍」「海軍」「陸海不明」「一般」に分かれ、陸軍、海軍については階級別に人数が記されている。表13「死没者の内訳(3)(時期・地域別,鶴見区)」では「明治期」「大正期」「昭和元年~」「昭和12年7月~」「昭和16年12月~」「昭和18年」「昭和19年」「昭和20年8月15日迄」「昭和20年8月15日以降」「不明」に分けて、死没地別の人数が記載されている。
同書によると「横浜市の軍関係の「戦没者」数については、神奈川県の一九六五年時点での調査で陸軍一万四七八一人、海軍五〇七〇人あわせて一万九八五一人という数字がある。(中略)陸海軍の航空部隊が、戦争末期にいわゆる「特攻隊」を編成したことはよく知られるが、今日判明する神奈川県出身者の数は五八人、うち横浜市出身者は一八人である。」とある。
・『平塚市戦歿者名鑑』平塚市教育委員会 1959
p.23に「明治・大正・昭和・各戦役戦歿者各地区別表」があり、「各戦役別戦歿者内訳」として「西南ノ役」「日清ノ役」「日露ノ役」「満州事変」「支那事変」「大東亜戦」「其他」の区分別に戦没者の人数が平塚市内の地区別に記載されている。
なお(備考)には、「各戦役別戦歿者内訳は概数を示したもので、昭和七年より昭和十一年までは満州事変、昭和十二年より昭和十六年までは支那事変、昭和十六年末以降は大東亜戦に合算した。」とある。
・『厚木市戦没者名鑑』厚木市福祉事務所社会課編 厚木市 1974
「護国の人々」の項の中には、市内9地区別に1,326名の戦没者の氏名、本籍地、生年月日、戦没年月日、戦没地、階級、事変・戦争名、位・勲功 等の記載がある。人数のみを抽出した一覧表等の掲載はない。
・『横須賀鎮守府(舞鶴鎮守府に転籍者を含む)在籍主計科戦没者名簿』白桜会編 (出版社は不詳) 1963
巻頭に、横須賀鎮守府在籍者の「出身都道府県別死没者数」が、「准士官以上」「下士官」「兵」別にまとめられた表が掲載されている。
また、p.121~128に「神奈川」の表があり、「官職階」「氏名」「死没時所轄」「入籍年月日」「死没年月日」「死没場所」等の記載がある。人数のみを抽出した一覧表等の掲載はなし。
・『茅ヶ崎市史研究 第16号』茅ケ崎市史編集員会編 茅ヶ崎市 1992
p.75~87「日中戦争・太平洋戦争における茅ヶ崎市域出身戦没者の分析」平山孝道著の論考があり、p.78の「表2 本籍別戦没者」では、茅ヶ崎市内に本籍を持つ戦没者の地区別人数が、戦没後の階級ごとにまとめられている。また、p.82「表6 戦没地と戦没年月」では、昭和10年~昭和24年の戦没者の人数が、戦没地別に記載されている。
・『戦没者名鑑』相模湖町遺族会 1968
「序文」によると、p.1~57に掲載された戦没者は「古くは西南役より今次大東亜戦争に至る屢次の戦争に於て名誉の戦死せられた方々」とある。人数のみを抽出した一覧表等の掲載はなし。
・『戦没者名鑑』城山町遺族会 1970
「序文」によると、p.1~42に「日清、日露の役をはじめとし満州事変、支那事変から今次大戦に至る戦没者が収められており」とあるが、人数のみを抽出した一覧表等の掲載はなし。
・『平和を願って 清川村戦没者記録誌』清川村住民福祉課、清川村遺族会共著 清川村 1983
p.(6)に「清川村戦没者地域別状況」の表があり、「戦没地域」および「戦没者数」の記載がある。
なお、p.1以降に100名の戦没者の階級、氏名、生年月日、学歴、軍歴、戦没地の記載がある。
・『戦歿英霊卅五柱略歴 母校出身』進交會 1940
現在の横浜市立横浜商業高等学校出身戦没者の略歴が記載されている。
「Y校出身戦没者略歴」として、p.1~4に「明治三十七、八年戦没」、p.5~13に「支那事変」(昭和十二年)に分かれて戦没者の氏名、写真、階級等の記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 満州事変
- 支那事変
- 大東亜戦争
- 戦没者数
- 軍人、軍属
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276654