レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月26日
- 登録日時
- 2020/03/24 18:48
- 更新日時
- 2020/03/26 16:07
- 管理番号
- 地-190014
- 質問
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解決
1950年代に横須賀で開催された「広島焼津原爆被災者を囲む懇談会」のポスターについて。
ポスターの絵は赤松俊子(丸木俊)。主催が横須賀三浦原水爆禁止懇談会、後援が横須賀市、横須賀市教育委員会、神奈川新聞社であると記されているが、日程は4月としか書かれていない。丸木夫妻の「原爆の図展」が1956年4月に横須賀で開催されているので、同時期に懇談会も開催されたと推測しているが、具体的な日程や場所、内容などを知りたい。
- 回答
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下記資料を紹介した。
・『世界のすみずみまで 被爆者を囲む懇談会と原爆展の記録』横須賀三浦原水爆禁止懇談会編 1956
p.4~7「原爆展までの経過(p.4では「経過について」と記載)」において、p.6に「(略)アメリカが原水爆実験を開始すると宣言した四月廿日を目途に「原爆展」と「被爆者との懇談会」を併行して開くことの大きな意義を認め」、「四月十九日早朝、広島から三名の被爆者(岡崎高本入沢氏)が遠路到着し(中略)、十九日から・・・・・・二十二日の四日間、千余に上る市民と直接、なまの話し合いが続けられた。」とある。
また、p.7~21「「被爆者の懇談会-この事実を見よ!被爆の乙女たちは語る-」三一・四・二一 於 衣笠病院」とあり、昭和31年4月21日に衣笠病院で開催されたことがわかる。
内容としては、p.7に、「この懇談会は鈴木平馬氏が司会者となり、大窪敏三氏が、本懇談会開催に至るまでの経過報告を行い、増田市藏氏の挨拶の後に懇談会に入った。」とあり、被爆者である広田氏、高本氏、岡崎氏が質問に答える形式で懇談会が進行している様子が記載されている。
また、会期中は参加者が感想文を提出しており、p.27~28「会場での感想文について」の中で、「三日に亘る会期は三○○通、他に判読し難いもの約二○○通の感想文が、会場出口に設けた箱の中に投入された」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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《原爆の図》全国巡回』など丸木夫妻関連資料
- NDC
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- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 赤松俊子
- 丸木位里
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276472