レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年10月20日
- 登録日時
- 2020/02/08 15:50
- 更新日時
- 2020/03/17 15:39
- 管理番号
- 相橋-R1-032
- 質問
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解決
旧橋本村の明治14年ごろの地籍図で、字名が載っているものはあるか。
「『地名調査報告書』相模原市教育委員会/編 相模原市 1984(自館請求記号:K1-29)は確認済み」とのこと。
- 回答
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①②⑤⑥を提供するとともに、⑩⑪⑫⑬を参考に「地籍図とは不動産登記等に利用される地図で、出版物ではないため、図書館では扱いがない。」とお伝えした。
- 回答プロセス
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市内OPACで“地籍”“郷土資料”で検索した結果、次の資料が見つかった。
①『神奈川県の明治期地籍図』佐藤 甚次郎/著 暁印書館 1993(自館請求記号:K0-29)
p282「第5章 2 神奈川県における地籍編成と地図」に作成の経緯等はあるが、地籍図は無い。
②『相原よもやまばなし[製本版]』市川 晴男/著 相原公民館 (自館請求記号:K1-21)
頁の記載は無いが「⑫「江戸」から「明治」へ(その五)村のしくみのうつりかわり 戸籍と地籍簿を編成」に、作成のあらましと「相原村全図 明治十四年十二月」と字名付きの略図あり。
③『相模原市教育史紀要 第11号』相模原市教育研究所/編 相模原市教育委員会 1983(自館請求記号:K1-37)
地籍図は無し。
④『相模原の城館址』相模原市教育委員会社会教育部社会教育課/編 相模原市教育委員会 1987(自館請求記号:K1-29)
地籍図は無し。
郷土資料の棚をブラウジングし、次の資料を見つけた。
⑤『相原の歴史』相原の歴史をさぐる会/著 相原の歴史をさぐる会 (自館請求記号:K1-21)
p158「相原村全図」(②に同じだが、②によりも大きいA4サイズの図)あり。
「相原村全図」の引用元は不明。
p154「相原地区でも、これに基いて作業を開始して9年には完成しましたが、同時に全地域に「字番号」と「字名」および土地一筆ごとに「地番」がつけられました。」とあり、p158の「相原村全図」は明治9年頃の地図で、現元橋本町~相原6丁目付近と推定。
⑥『博物館所蔵古文書目録』相模原市立博物館/編 相模原市立博物館 2005 (自館請求記号:K1-06/ROM/117)
p385-p386「橋本出張所移管資料 440点」の項の「近世資料」に「2 明治(橋本村地引全図)1/60」「7 明治初 第二十大区小区相模国高座郡橋本村地引切図」等、近しいと思われる資料の記述あり。
⑦相模原市立公文館:相模原市現用公文書・歴史的公文書目録検索システム
(http://kobunshomokuroku.city.sagamihara.kanagawa.jp/BK095/Search.aspx 2019/10/20 最終確認)
キーワード “地籍”“土地台帳”“切図”“全図”“橋本”“相原”で検索したがヒットせず。
⑧神奈川県立公文書館=公文書館収蔵資料検索
(https://archives.pref.kanagawa.jp/archives/ 2019/10/20 最終確認)
キーワード “地籍図”“土地台帳”“切図”“全図”“橋本村”“相原村”で検索したがヒットせず。
⑨レファレンス共同データベース
(https://crd.ndl.go.jp/reference/ 2019/10/20 最終確認)
キーワード“地籍図 明治”で検索したところ、次の事例がヒットした。
「幕末期の相模原市田名の検地や宗門人別帳など、庄屋、名主について書かれた古文書はないか。」(橋本図書館 管理番号:相橋-H24-058)
回答につながる情報はなかった。
⑩世界大百科事典 第2版の解説
キーワード “地籍図”で検索した結果、次の記載があった。
「一筆ごとの土地の区画を示す境界(筆界),その番号(地番),地目,面積などが記入されている大縮尺の地図。その内容を地番ごとに記載した帳簿に付属した地図でもある。1889年(明治22)制定の土地台帳規則では〈土地台帳附属地図〉とされ,現在は,全国の法務局(登記所)に公図(不動産登記法第17条地図およびこれに準ずる図)として登記簿とともに,また,市町村役場に公図(地籍図)として土地課税台帳とともに備えられている。」
(https://kotobank.jp/word/%E5%9C%B0%E7%B1%8D%E5%9B%B3-96183 2019/10/20 最終確認)
検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2019/10/20 最終確認)でキーワード“地籍”で検索した結果、次の記事が見つかった。
⑪横浜地方法務局 相模原支局(さがみはらしきょく)
(http://houmukyoku.moj.go.jp/yokohama/table/shikyokutou/all/sagamihara.html 2019/10/20 最終確認)
現在の公図は上記の施設で保管され「有料で閲覧・取得可能」との記載があった。
⑫明治以降の地籍と地図の歴史
(http://www.chiseki.go.jp/about/images/meiji_history.pdf 2019/10/20 最終確認)
「地籍とは、一筆ごとの土地に関する記録(地番・地目・所有者・地積)、いわば「土地に関する戸籍」であり-中略-地積調査で作成された成果(地籍図・地籍簿)は所定の手続きを経た後、法務局(登記所)へ写しが送付され、地籍図は地図として備え付けられ、地籍簿の内容で登記簿が更新されます。」との記載あり。
⑬地籍調査webサイト
(http://www.chiseki.go.jp/ 2019/10/20 最終確認)
Home>地籍調査の実施状況>地籍調査の相談窓口>相模原市 実施中 企画財政局企画部土地利用調整課 との記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 『神奈川県の明治期地籍図』佐藤 甚次郎/著 暁印書館 1993
- 『相原よもやまばなし[製本版]』 市川 晴男/著 相原公民館
- 『相原の歴史』相原の歴史をさぐる会/著 相原の歴史をさぐる会
- 『博物館所蔵古文書目録』相模原市立博物館/編 相模原市立博物館 2005
- キーワード
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- 相模原
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000273789