レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/11/21
- 登録日時
- 2020/01/24 00:30
- 更新日時
- 2020/01/24 00:30
- 管理番号
- 6001041458
- 質問
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解決
認知症に関係するとされる遺伝子APOE4のことが書かれている資料を探している。
- 回答
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以下の資料に記載されていましたので、ご紹介致します。
『認知症ハンドブック』(中島健二/編集 医学書院 2013.11)
p.497-500には、アルツハイマー型認知症の関連遺伝子としてAPOEより強力な関連遺伝子は存在しないと考えられている事が記載されています。
『専門医が語る認知症ガイドブック』(池田健/著 金剛出版 2017.6)
p.41には、レビー型認知症の危険因子としてAPOE4が、あげられています。
p.60-62には、アルツハイマー型認知症と血管性認知症に共通した因子としてAPOE4遺伝子が記載されています。
『アルツハイマー病Q&A:脳細胞はなぜ消えるか』(杉山理/著 風媒社 2009.1)
p.41-43には「遺伝子APOEには、1・2・3・4があってAPOE4が最も抗酸化作用が弱いこと、これがアルツハイマー病と関わりの可能性もあります。」と記載されています。
p.54-55には、図6として「アルツハイマー型認知症の発症モデル」の記載があり、その図の中にAPOE4があります。
『アルツハイマー病真実と終焉:“認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム』(デール・ブレデセン/著 ソシム 2018.3)
p.32-34には、APOE4遺伝子をひとつ保有している場合は、アルツハイマー病にかかる生涯リスクは30%に上昇し、2つ保有していれば50%以上になる事が記載されています。
p.144-148には、APOE4はシナプスとニューロンを破壊する分子の生産を促進し補助する分子の生産を抑制する事が説明されています。また、長寿に関連し抗アルツハイマー病効果のある分子を作る遺伝子を停止する、炎症を促進する因子に関連している等APOE4の特徴が述べられています。
p.156には、APOE4を2本保有する人は、40代の終わりか50代に、1本保有する人は50代後半か60代に症状が出始めることが記載されています。
p.232-233には、APOE4陽性と陰性の場合、最適な食事が異なるなど、遺伝子検査により自分の生活をコントロールするために遺伝子検査の必要性が記載されています。
[事例作成日:2019年11月22日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 10版)
- 参考資料
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- 認知症ハンドブック 中島/健二∥編集 医学書院 2013.11 (497-500)
- 専門医が語る認知症ガイドブック 池田/健‖著 金剛出版 2017.6 (46、60-62)
- アルツハイマー病Q&A 杉山/理∥著 風媒社 2009.1 (41-43、54-55)
- アルツハイマー病真実と終焉 デール・ブレデセン‖著 ソシム 2018.3 (32-34、144-148、232-233)
- キーワード
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- 認知症(ニンチショウ)
- APOE(アポイー)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000272894