レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月17日
- 登録日時
- 2019/11/12 15:04
- 更新日時
- 2020/03/04 13:17
- 管理番号
- 大分県立郷土-2017-019
- 質問
-
解決
「平野五岳が西南戦争時に大久保利通の密命を帯びて鹿児島に行った」という話があるか、根拠となる資料はあるか。
- 回答
-
以下の資料より、大久保利通や松方正義から内命を受けて西郷に面会するために鹿児島へ行ったが、実際には面会できなかったことがわかる。
【1】『天領日田 第17・18合併号』 天領日田を見直す会/〔編〕 天領日田を見直す会 1998
p8-16 「西南の役と五岳上人」 川津信雄/著
明治9年11月1日に東本願寺鹿児島別院の開院式に五岳上人が出席するという噂を受けて、政府側の要人であった松方正義や大久保利通が、五岳上人に「薩摩へ行ったら何が何でも西郷どんに会って、もう一度話合いの場に着いてほしい、そしてどんなことがあっても”謀反”でだけは思い止まる様に説得してほしい。」との内命を受けていたという内容の記述あり。また五岳の詩「明治九年丙子十月予将南遊賦呈南洲西郷先生」より、前述のような「内命」を受けていたことから何とかして西郷に会おうとしたが、その夢を果たせなかったくやしさの様なものがうかがえるとの解説あり。
【2】『五岳上人さま』 川津信雄/著 五条山専念寺 1990
p211-227 「薩摩への旅」
【1】と同様の内容。
【3】『人間五岳』 中島市三郎/著 五岳上人銅像再建委員会 1956
p16-31 「命懸で鹿児島別院に赴く」
五岳が鹿児島別院開業式に赴いたときのことが書かれている。
【4】『平野五岳詩選訳注』 河内 昭圓/著 専念寺 2010
p349-415 「西郷南洲を慕うの作」
p368-369に「明治九年丙子十月予将南遊賦呈南洲西郷先生」の通釈、語釈あり。
- 回答プロセス
-
1 自館蔵書検索システムで「平野五岳」をキーワードに検索し、資料確認。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 九州地方 (219 10版)
- 参考資料
-
-
天領日田を見直す会 〔編〕 , 天領日田を見直す会. 天領日田 第17・18合併号. 天領日田を見直す会事務局, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I087337330-00 -
川津信雄 著 , 川津, 信雄, 1930-. 五岳上人さま. 五条山専念寺, 1990.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002324903-00 -
中島市三郎 著 , 中島, 市三郎. 人間五岳. 五岳上人銅像再建委員会.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I086951804-00 -
河内昭圓 著 , 河内, 昭圓. 平野五岳詩選訳注. 専念寺, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I087240184-00
-
天領日田を見直す会 〔編〕 , 天領日田を見直す会. 天領日田 第17・18合併号. 天領日田を見直す会事務局, 1998.
- キーワード
-
- 平野五岳
- 西郷
- 鹿児島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000265121