レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月07日
- 登録日時
- 2019/11/02 14:18
- 更新日時
- 2019/11/03 14:53
- 管理番号
- 相橋-R1-025
- 質問
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解決
ひらがなの「つ」は漢字の「川」が変化して出来たらしいが、そのことについて詳しく書いてある本はないか。
- 回答
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資料①②を閲覧後、②を貸出した。
- 回答プロセス
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①『日本語学研究事典』 飛田良文/(他)編 明治書院 2007 【自館請求記号:R810】
「二 日本語史」の章のP381-382に「平仮名」の項があり、P382に「「つ」の字母としては、「津」などの説もあるが、「川」(古音tʃ‘iuen)とする説に従いたい。」という記述がある。
②『図説かなの成り立ち事典』 森岡隆/著 教育出版 2006 【自館請求記号:810.2】
「字源・成立過程 平仮名」の章のp10-11に「つ」の項がある。
また、「字源・成立過程 変体仮名」の章のp88-89に「ツの変体仮名」の項がある。
回答後に、資料①で参考文献として紹介されていた、次の資料を調べてみた。
③『かな その成立と変遷』 小松茂美/著 岩波書店 1968 【相模原市立図書館請求記号:S811】
巻末に「平がな字体一覧表(飯島春敬氏『古典かな字鑑』参照)」があり、その中のp225で「つ」に関して、「川」「徒」「都」「津」のそれぞれの漢字から変化していく過程が記載されている。
市内OPACでキーワード“古典かな”で検索した結果、次の資料が見つかった。
④『古典かなの知識と読みかた』 駒井鵞静/著 東京美術 1987 【相模原市立相模大野図書館請求記号:811】
76-77に「つ」の字母として「州」「徒」「津」「都」が挙げられており、それぞれの「使用度」や「形の変化」などが記載されている。
またp115-119に「「つ」の字母は「川」か「州」か「津」か「門」か」という項がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (810)
- 音声.音韻.文字 (811)
- 参考資料
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- 『日本語学研究事典』 飛田良文/(他)編 明治書院 2007
- 『図説かなの成り立ち事典』 森岡隆/著 教育出版 2006
- 『かな その成立と変遷』 小松茂美/著 岩波書店 1968
- 『古典かなの知識と読みかた』 駒井鵞静/著 東京美術 1987
- キーワード
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- 「つ」
- ひらがなの成り立ち
- 古典かな
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000263612