レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月27日
- 登録日時
- 2019/09/05 12:50
- 更新日時
- 2019/12/25 13:47
- 管理番号
- 広県図2019140
- 質問
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解決
毛利元就の普段の食事について知りたい。
- 回答
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毛利元就の普段の食事について,次の資料に関連の記述がありましたが,いずれの記述にも出典が明記されておらず,詳しい年代等は分かりません。
【 】内は,当館請求記号です。
1『本当の元就:毛利家第十六代当主が語る』毛利就挙/著,同朋舎,1997【H289/モウモ97ア】
p.186-189 元就のヘルシー志向
p.186-187 「元就が心がけていたのは、酒を適量に抑えるということでした。(略)元就は厳しい自制心でもって自らを戒め、極端に酒を控えていたようです。(略)せいぜい口に含んだのは、焼酎に菊の花を浸け込んだ菊花酒という健康酒でした。(略)元就はそうした薬用植物からも特製の滋用強壮酒を作り、(略)」
p.188 「元就が好んで食した副食物は、瀬戸内海で獲れる小魚の類、近在の野山で採れた木の実や山イモ、山菜などでした。(略)和布刈神社から、元就に毎年、二月の寒いころワカメが送られています。今も和布刈神社には元就の礼状が残っています。」
p.189 「医学から儒学まで、幅広い知識を有する[曲直瀬]道三に傾倒した元就は以後、死ぬまでこの養生訓を守り続けました。(略) 二、塩分は薄くし、肉類を過食しない。 三、酒は適量に。」
p.230-231 元就の人間像
p.231 「嗜好 餅、山芋、山菜、ワカメ、瀬戸の小魚、薬草酒」
p.240-241に参考文献の一覧があります。
2『「毛利元就」なるほど百話:NHK大河ドラマの人物像がよくわかる』大衆文学研究会/著,広済堂出版,1997【H289/モウモ97ア】
p.230-232 健康管理の達人
『本当の元就:毛利家第十六代当主が語る』【H289/モウモ97ア】(前掲)と同様の記述があります。
p.232 「彼が愛飲したのは菊花酒であった。(略)彼が好んだ副食物は瀬戸内の小魚で、骨ごと食べられるような雑魚が多かったといわれる。ほかには木の実や山のイモなどがあり、つまりは海の幸と山の幸、良質のたんぱく質、カルシウム、でんぷん、繊維質などをバランスよく摂っていたことになる。」
3『週刊名将の決断 NO.09』童門冬二/監修,朝日新聞出版,2009【H289/モウモ109ア】
p.17 酒は小椀に2杯まで 徹底した節酒のすすめ
「息子の隆元や孫の輝元に宛てた手紙には、「酒は分をわきまえて飲め」「酒は小椀に2杯まで」など酒の飲み方への説教や、(略)」
4『戦国武将の死亡診断書:武将たちの死因を現代医学で解き明かす!』酒井シヅ/監修,戦国☆保健委員会/編・著,エクスナレッジ,2012【281.04/112サ】
p.36-39 毛利元就
p.39 日常生活
「飲酒の習慣なし。」
5『毛利元就:ビジュアル・ガイド』林義勝/写真,PHP研究所/編,PHP研究所,1997【H289/モウモ97ア】
p.34-41 「かすかな仏心が漂う男」八尋舜右
p.37 「祖父も父も兄も、みな酒におぼれて早死にした。(略)元就は、その轍をふむまいと決心した。(略)」
p.41 「生涯、節酒をまもりとおした一事からもわかるように、(略)」
6『週刊『日本の100人』:歴史をつくった先人たち NO.037 毛利元就』改訂版,ディアゴスティーニ・ジャパン,2012【H289/モウモ112ア】
p.15 長寿の秘密は節酒にあり
7『毛利元就101の謎』中江克己/著,新人物往来社,1996【H289/モウモ96ア】
p.177-178 酒と餅―元就の「酒の哲学」とは
p.178 「(略)元就は適量の酒をたしなみながらも、強い意志力で自制した。(略)だが、元就は全面的に酒を否定し、それを部下に押しつけたわけではない。(略)つねに酒と餅を用意していたという。(略)その一方で、酒の飲めない者には、「酒飲みはそうぞうしく、落ち着きに欠ける。飲みすぎれば病を招く。その点、餅は腹に力が入るからよい」と、餅を与えた、というのである。」
次の資料には元就の食事に関する記述がありますが,普段の食事ではなく山口訪問時の接待に関するものです。
8『毛利史料集』三坂圭治/校注,人物往来社,1966【210.47/Mo45】
p.339-363 元就公山口御下向の節饗応次第
次の資料には,索引等が無く合理的な調査を行うことができないため,内容の確認が困難です。
『毛利元就卿伝』三卿伝編纂所/編,マツノ書店,1997【H289/モウモ84aア】
このほか,次の資料も確認しましたが,関連する記述は見付かりませんでした。
『高田郡醫師會史』高田郡医師会/編,1974【H49.83/Ta55】
p.1- 毛利元就と曲直瀬道三
『週刊『戦国武将データファイル』 第9号』ディアゴスティーニ・ジャパン,2010【H24/テイア110】
『毛利元就展:その時代と至宝』毛利元就展企画委員会,NHK/編集,NHK,1997【H289/モウモ97ア】
『毛利元就:混迷の時代を知略で生き抜いた英傑』世界文化社,1996【H289/モウモ96ア】
『毛利元就入門:時の流れを味方に』山崎宏忠/著,ガリバープロダクツ,1996【H289/モウモ96ア】
『毛利元就をめぐる女たち』新人物往来社,1997【H289/モウモ97ア】
『説毛利元就:ふるさとの事績』福間健/著,中国新聞社,1997【H289/モウモ97ア】
『毛利元就のすべて』河合正治/編,新人物往来社,1986【H289/モウモ86ア】
『毛利元就と中世安芸高田』安芸高田市吉田歴史民俗資料館/編集,安芸高田市吉田歴史民俗資料館,2005【H24.83/アキタ105ア】
『毛利元就をめぐる女性たち』[安芸高田市歴史民俗博物館/編],安芸高田市歴史民俗博物館,2012【H289/モウモ112ア】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 衣食住の習俗 (383)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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毛利就擧 著 , 毛利, 就擧, 1939-. 本当の元就 : 毛利家第十六代当主が語る. 同朋舎, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002622498-00 , ISBN 4810424278 -
大衆文学研究会 著 , 大衆文学研究会. 「毛利元就」なるほど百話 : NHK大河ドラマの人物像がよくわかる. 廣済堂出版, 1997. (Kosaido books)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002627540-00 , ISBN 433100760X -
童門冬二/監修 , 童門, 冬二. 週刊名将の決断 NO.09. 朝日新聞出版, 2009. (朝日カルチャーシリーズ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I074620983-00 -
戦国☆保健委員会 編・著 , 酒井シヅ 監修 , 酒井, シヅ, 1935- , 戦国保健委員会. 戦国武将の死亡診断書 : 武将たちの死因を現代医学で解き明かす!. エクスナレッジ, 2012.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023325949-00 , ISBN 9784767812571 -
PHP研究所 編 , 林義勝 写真 , 林, 義勝, 1950- , PHP研究所. 毛利元就 : ビジュアル・ガイド. PHP研究所, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002595357-00 , ISBN 4569556590 -
週刊『日本の100人』 : 歴史をつくった先人たち NO.037 改訂版. ディアゴスティーニ・ジャパン, 2012.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I074396046-00 -
中江克己 著 , 中江, 克己, 1935-. 毛利元就101の謎. 新人物往来社, 1996.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002563328-00 , ISBN 4404024436 -
三坂圭治 校注 , 三坂圭治. 毛利史料集. 人物往来社, 1966. (第2期 戦国史料叢書 ; 9)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I050696019-00
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毛利就擧 著 , 毛利, 就擧, 1939-. 本当の元就 : 毛利家第十六代当主が語る. 同朋舎, 1997.
- キーワード
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- 毛利元就
- 食事
- 戦国武将
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260988