レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年08月09日
- 登録日時
- 2019/08/09 09:10
- 更新日時
- 2020/03/24 13:20
- 提供館
- 福井県文書館 (9000002)
- 管理番号
- 2019-008
- 質問
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解決
明治30年代に敦賀にあったとされる「大黒屋支店」について、何か分かる資料はないか。
- 回答
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『福井県下商工便覧』(川崎源太郎編 竜泉堂 1887年7月)によれば、「諸国御定宿 敦賀富貴町 大黒屋事 浅田栄助」と「諸国御定宿 敦賀港金ケ崎ステンション前 大黒屋 浅田栄助 支店」の2つが掲載されており、店の様子が描かれている。質問の「大黒屋支店」は後者のことを指すと思われる。
こちらの資料はは国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができ、ダウンロードや印刷も可能である。
また、「福井県実業家案内すご録」(1904年(明治37)1月1日 『北陸朝報』第565号附録)では、「大黒屋(敦賀ホテル)」が掲載されており、住所は敦賀町の金ケ嵜停車場前とあることから、「大黒屋支店」が「敦賀ホテル」になったと考えられる。
『敦賀市史 通史編 下巻』(敦賀市 1988年)によれば、「敦賀ホテル」は1906年(明治39)5月に建てられ、外国人向けの宿泊施設であったと記述されている。
「敦賀ホテル」については、写真絵葉書が残っている。
- 回答プロセス
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1.『福井県下商工便覧』を国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧。
戦前の福井県の会社や商工人が載った資料であるため、「大黒屋支店」が掲載されていると予想して閲覧。「諸国御定宿 敦賀富貴町 大黒屋事 浅田栄助」と「諸国御定宿 敦賀港金ケ崎ステンション前 大黒屋 浅田栄助 支店」を見つけることができた。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/803773
2.「福井県実業家案内すご録」を閲覧。
質問者も事前に見ていた資料であったが、改めて閲覧した。「大黒屋(敦賀ホテル)」が掲載されており、職種は旅館・料理、住所は敦賀町の金ケ嵜停車場前であることがわかった。
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/fukui/08/2009exhb/2009exhb01-1.html
3.インターネット上で「敦賀ホテル」で検索。
敦賀市の公式HPで「敦賀市赤レンガ倉庫整備計画利活用計画」という資料が閲覧でき、「ジオラマ再現用参考資料」の中に「敦賀ホテル」の写真が何枚かあった。
https://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/business/sangyoshinko/akarenga-diorama.files/0000052532.pdf
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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敦賀市史編さん委員会 編 , 敦賀市. 敦賀市史 通史編 下巻. 敦賀市, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001914206-00 -
川崎源太郎 編 , 川崎, 源太郎. 福井県下商工便覧. 竜泉堂, 1887.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000452975-00
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敦賀市史編さん委員会 編 , 敦賀市. 敦賀市史 通史編 下巻. 敦賀市, 1988.
- キーワード
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- 大黒屋支店
- 敦賀
- 敦賀ホテル
- 浅田栄助
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000259969