レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/09/08
- 登録日時
- 2018/12/23 00:30
- 更新日時
- 2018/12/23 00:30
- 管理番号
- 6001034384
- 質問
-
解決
「節談説教」とはどのようなものか。歴史的な流れも知りたい。
- 回答
-
以下の資料に記載があります。
<図書>
●「節談説教」とは
・『節談説教七十年』(祖父江省念/著 晩声社 1985.10)
p.184-192 関山和夫:「節談説教と祖父江省念師」
p.184「節談説教とは、ことばに節(抑揚)をつけ、洗練された美声とゼスチャーをもって演義的表出をとりながら、聴衆の感覚に訴える詩的、劇的な「情念」の説教をいう。」とあります。
また、p.185に「『元亨釈書』巻二十九「音芸志」に「変態百出」とあり、「体や首を揺り動かして歌いあげ、聴衆を巧みによろこばせ、俳優的演技を示す」と記されている」との記述があります。
●「節談説教」の歴史と内容について
<図書>
・上記『節談説教七十年』の「節談説教と祖父江省念師」にも仏教伝来の時代から節談説教の最後を飾る祖父江省念師までの歴史について記述しています。
・『仏教と民間芸能(白水叢書)』(関山和夫/著 白水社 1982.12)
p.135-160 とりわけ浄土真宗で盛んに口演されたという歴史が詳しく記述されています。
・『大系日本歴史と芸能 第5巻 音と映像と文字による 踊る人々』(網野善彦/[ほか]編集 平凡社 1991.6)
p.28-60 西山郷史:「節談説教の風土」
節談説教の前史として、親鸞の和讃から解き明かし、蓮如が布教で「名号」に力を入れ、「お文」を制作したこととの関連など、「節談説教」の歴史について説明しています。
p.211-217 広陵兼純師:節談説教「弥陀の誓願」1990年6月11日満覚寺にて収録された説教が掲載されています。実際にどのように語られていたかがわかります。
・『笑う親鸞:楽しい念仏、歌う説教』(伊東乾/著 河出書房新社 2012.5)
「節談説教」に魅せられた音楽家が、5年にわたるフィールドワークを通して親鸞の念仏、和讃、説教について調査し、浄土の教えを広めるうえで「節談説教」がどのような役割を果たしたのか記述しています。
<雑誌>
・関山和夫「節談説教の再生」『大法輪』74(9)(大法輪閣 2007.9)p.179-183
・谷口璽照「日本語の妙 節談説教の言葉遊び その1-その8」
『大法輪』84(10)-85(5)(大法輪閣 2017.10-2018.5)
[事例作成日:2018年9月8日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188 8版)
- 参考資料
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- 節談説教七十年 祖父江/省念∥著 晩声社 1985.10 (184-192)
- 仏教と民間芸能 関山/和夫∥著 白水社 1982.12 (135-160)
- 大系日本歴史と芸能 第5巻 網野/善彦∥[ほか]編集 平凡社 1991.6 (28-60、211-217)
- 笑う親鸞 伊東/乾∥著 河出書房新社 2012.5
- 大法輪 大法輪閣 74(7-9)(2007.7-9) (74(9):179-183)
- 大法輪 大法輪閣 第84巻 第10号 ([2017]-10) (その1:164-169)
- 大法輪 大法輪閣 第84巻 第11号 ([2017]-11) (その2:180-185)
- 大法輪 大法輪閣 第84巻 第12号 ([2017]-12) (その3:168-173)
- 大法輪 大法輪閣 第85巻 第1号 ([2018]-1) (その4:155-161)
- 大法輪 大法輪閣 第85巻 第2号 ([2018]-2) (その5:186-190)
- 大法輪 大法輪閣 第85巻 第3号 ([2018]-3) (その6:212-217)
- 大法輪 大法輪閣 第85巻 第4号 ([2018]-4) (その7:212-219)
- 大法輪 大法輪閣 第85巻 第5号 ([2018]-5) (その8:212-219)
- キーワード
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- 節談説教(フシダンセッキョウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000249097